【89冊目】『プラハの古本屋』|まったく読書したことない新社会人の読書日記

読書記録

全く本を読んだことがない社会人2年目が読書を始めてみるというこのブログ。

87回目は千野栄一さんの『プラハの古本屋について書いていきます。

言語学者によるエッセイ集です!

1度旅行で訪れたプラハがとにかく良かったので、タイトルですでに買いでした笑

読んだ感想を書いていきます!

※内容に触れていますので、未読の方はご注意ください。
※Amazonアソシエイトプログラムに参加しています。

千野栄一著『プラハの古本屋』を読んでみた

Amazon.co.jp: プラハの古本屋 (中公文庫 ち 9-1) : 千野 栄一: 本
Amazon.co.jp: プラハの古本屋 (中公文庫 ち 9-1) : 千野 栄一: 本

言語学教授でありながら、エッセイや翻訳の分野でも活躍された千野栄一さん

代表作である本書『プラハの古本屋』は1987年に単行本となった言語学以外のことについて書かれたエッセイ集で、2025年に中公文庫に収録されました。

初出が70~80年代で少し固めの内容にもかかわらず、私の手にしている文庫版奥付には9刷との文字が!

よく行く本屋さんのランキングコーナーでも1位になっていたので、時代を超えて愛されていることが分かります✨

読んでいると思わずプラハへ旅立ちたくなるような、本と東欧への愛に溢れたエッセイでした!

あらすじ

今回はカバー裏のあらすじが良すぎたので、それを引用させていただきます!

社会主義国の古本屋では、良い本は店頭より奥にしまい込んである。店主と打ち解け、バックヤードに入れるかどうかで勝負が決まる--

もう、本屋さんでこのあらすじを見た瞬間買おう!と思わされました

行きつけのお店で裏メニューをこっそり注文するようなカッコよさ!!

まだビロード革命が起こる前、出版や物の値段が管理されていた時代のプラハで精一杯好きな本を手に入れようと努力する人々の姿に、読んでいて胸が熱くなりました。

【ネタバレ注意】読んでみた感想

すごーくプラハに行きたくなるエッセイでした!

私は一昨年のクリスマスにはじめてプラハに旅行で訪れたのですが、社会主義国だったころのプラハとは全く違う姿

どちらかといえば銀座に近いような、GUCCIとかBALENCIAGAとかハイブラが並ぶTHE・資本主義みたいな街でした。

それでも、エッセイを読んでいて感じたプラハと大きく印象は変わってなくて、建物や道が変わってないからでしょうか。

エッセイから感じるプラハは、まさに私が2日間滞在してすごく好きになったプラハです。

またプラハに行きたい!

ついでにウィーンも出てきて、ウィーンも大好きな街だったのでまた行きたくなりました。

プラハに訪れたときガイドさんに言われたのですが、プラハは「ヨーロッパの京都」だそうです。

つまり、何百年も前の歴史的建造物がほぼそのまま残っている街。

国の名前が変わろうとも、社会主義国から資本主義国になろうとも、変わらない美しさを持っている街ということですね。

本作『プラハの古本屋』は、古本屋さんだけでなくプラハの街並みや文化、酒屋の雰囲気まで読者に教えてくれます。

解説の阿部賢一さんがこの本を片手にプラハを廻ったと書かれていますが、ガイドブックやSNSの代わりにこの本を持っていくと、めちゃくちゃ文化的な体験ができそう

プラハへ行く予定がある方、いつか行きたいと思っている方はぜひ本書を手に取ってみてください✨

Amazon.co.jp: プラハの古本屋 (中公文庫 ち 9-1) : 千野 栄一: 本
Amazon.co.jp: プラハの古本屋 (中公文庫 ち 9-1) : 千野 栄一: 本

社会主義国で本を手に入れる、ということ

社会主義国で手に入れることがまさかこんなに難しいとは……

かなり衝撃的でした。

国の意向に添うものしか刊行できないし、紙の配給から部数まで全て計画経済の下で調整されてしまう。

どんなに欲しい人が多い本でも決められた数よりは刷れないし、店頭に並ぶまで様々な障壁があるというのは想像もできないほど別世界の出来事です。

欲しい本の出版が決まっていても、いざ店頭に並ぶというときに検閲に引っかかって全回収、ということも現実に起こっていたそうです。

でも、だからこそそこに住む人々は目を皿にして本を探すし、一度手に入れた本は死ぬまで大切にする

数え切れないほど大量の本が新刊書店に並んでいて、次々と面白い本の情報が入るからよほど好きな本じゃないと読んで終わりになってしまう今と、どっちが幸福なんでしょうか。

欲しい本はすぐ手に入る代わりに、ひとつの本を何十年も探し求めた結果奇跡のような出会いを体験するという幸せはあんまり味わえないかもしれませんね。

現代日本でも古書を追い求めている方々はその幸せを体験しているんでしょうか、、、

安易に「なりたい」とは言えないけれど、1冊1冊を大切にする気持ちを見習いたいと思います。

そして、何年も同じ古本屋さんに通い、バックヤードに案内されるほど古書店主と仲良くなろうと画策する本好きの人々の熱意と愛は、読書モチベをあげてくれるエピソードとして心にとっておきたいです。

まさに本と人、というエッセイでした。

Amazon.co.jp: プラハの古本屋 (中公文庫 ち 9-1) : 千野 栄一: 本
Amazon.co.jp: プラハの古本屋 (中公文庫 ち 9-1) : 千野 栄一: 本

言語学っておもしろい!

本書は言語学者である著者が言語学以外をテーマに書いたエッセイ集ということでしたが、それでも結構言語学に関するお話が入っていました。

あんまり理解出来ていない部分も多いのですが、言語はその成り立ちによって全然異なる、ということが分かりました!

英語と、大学で少しフランス語について学んだくらいなので言語学は全く未知の分野……

機会があれば、チェコ語を勉強して日本語との違いを味わってみたいです!

次回もどうぞ、よろしくお願いいたします。

コメント

タイトルとURLをコピーしました