全く本を読んだことがない新卒が読書を始めてみるというこのブログ。
73回目は小野不由美さんの『十二国記 白銀の墟 玄の月(一)』について書いていきます!
十二国記シリーズの現状クライマックスである、白銀全4巻の始まりです。
『魔性の子』でこの世の地獄を見ながらも、あちらへ帰った泰麒は、果たして国を救うことができるのか。
読んで感想を書いていきます!
※内容に触れていますので、未読の方はご注意ください。
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小野不由美著『十二国記 白銀の墟 玄の月(一)』を読んでみた
全世界累計1300万部を突破している大人気ファンタジーシリーズ、「十二国記」。
シリーズ第9巻である本書『白銀の墟 玄の月(一)』は、長い長い戴国の物語の始まりです。
『黄昏の岸 暁の天』で明かされた、戴国を襲った悲劇。
蓬莱から戻った高里改め泰麒が戴を救うべく、行動を起こします。
全4巻構成の1巻のため、まだまだ物語は序盤ですが、それでも十分物語の行く先を気にならせてくれます!
冒頭、国に王も麒麟もいない国で、叛逆者の偽王に虐げられながらも懸命に王の帰還を信じて待ち続けた人々の想いに、思わず号泣……
希望を信じて物語が動き始めました。
あらすじ
↓今回もあらすじをまとめました!↓
慶東国の金波宮を出発し、戴へ戻った李斎と泰麒。そこには、貧しいながらも懸命に生きてきた人々が、叛逆者・阿選の暴虐に耐えながらも残っていた。泰麒たちは阿選に叛いて虐殺された道観寺院の生き残りの力を借り、いまだ行方不明の泰王・驍宗捜索の旅に出る--。
物語は前巻の『黄昏の岸 暁の天』からそのまま続きます。
陽子たちと別れ、祖国へと向かった李斎と泰麒。
そこで出会った兵士・項梁と出会い、麒麟が帰還した奇跡が道観寺院に伝わったことにより、様々な助けを借りて本格的に阿選を倒し、驍宗を助ける道へと進み始めます。
しかし、反阿選の気配を悟られると、悉く皆殺しにされる状況下では、隠れて行動する他なく……。
人々の厳しい暮らしを目の当たりにしながらの旅は読んでいるだけでも辛いですが、それでも少しずつ前に進んでいると感じられる1巻です。
【ネタバレ注意】読んでみた感想
戴国の民が救われて欲しい、と切実に願わずにはいられない巻でした……。
いつか必ず不正が正され、正当な王と台輔が正しく国を治めてくださると信じて耐え忍ぶ日々。
偽王に歯向かった人たちが逃げ込んだことがバレれば町全体が容赦なく焼かれ、皆殺しにされるのに、それでもいつか正当な王とともに戦ってくれると信じて人々は兵士たちを匿います。
だからこそ、泰麒が国に帰ってきたとき、項梁と出会って戴国救済のために実際に動き出すことが出来たんだと思うと……
前巻でどんなに善行をつんだところで神は救ってくれないし、その不条理は存在し続けるんだと突きつけられたからこそ、報われようと耐え忍ぶ人々の姿が心に染みます。
里の者たちに罪科はありません。それどころか、今日まで懸命に道士様を支えてきました。食を削り、労を惜しまず--にもかかわらず、天はお前たちを見捨てたのだと、どうして言えましょう。善行は天に届かず、献身は地に投げ捨てられたのだと、そんなことを察してほしくはなかった。
こう語る長老は、泰麒が帰ってきてくれたことを、「天にまだ見捨てられていない証」だと語ります。
『魔性の子』で泰麒が原因で何人も死んだことを知っている読者からすれば、泰麒のやるせなさが想像されてしまいますが……。
しかも、6年も国を離れていたせいで大勢の民が苦しんでいるという現実を目の当たりにした泰麒は、有難がられると余計罪悪感を抱えそう。
李斎と離れ、「阿選が王だ」という虚言で王宮に入り込もうとしている泰麒がどんなことをしてくれるのか、2巻以降に期待です!
いよいよ〈十二国記〉シリーズも残りわずか!
ここまで長らく読んできた〈十二国記〉シリーズも、残り3巻と考えると、なんだか読むのが勿体なく感じます……
しかし、戴の国が救われるところが見たい!
そうでないと読者の私も救われない!
……戴、救われますよね?ハッピーエンドですよね?
小野不由美先生を信じて。
次回もどうぞ、よろしくお願いいたします。

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