全く本を読んだことがない社会人2年目が読書を始めてみるというこのブログ。
92回目は嶽本野ばらさんの『愛蔵版 それいぬ 正しい乙女になるために』について書いていきます。
函入りでリボンがついた豪華本!
装幀も中身も可愛くて、少しずつ読み進めるのが楽しかったです♪
読んだ感想を書いていきます!
※内容に触れていますので、未読の方はご注意ください。
※Amazonアソシエイトプログラムに参加しています。
嶽本野ばら著『愛蔵版 それいぬ 正しい乙女になるために』を読んでみた
フリーペーパー『花形文化通信』で連載していたエッセイ『それいぬ 正しい乙女になるために』が大人気となり、エッセイストとしてデビューした嶽本野ばらさん。
『下妻物語』や『ハピネス』など、映像化された小説もいくつも手がけられており、「乙女のカリスマ」と言われています。
デビュー作『それいぬ 正しい乙女になるために』はフリーペーパー版がまとめられた単行本が国書刊行会から刊行された後文春文庫に収録され、そして今回「愛蔵版」としてまた国書刊行会から刊行されました。
リボンで閉じるかたちの函に入った白とピンクの単行本……
持ってるだけで可愛さ満天です💛
あらすじ
↓今回もあらすじをまとめました!↓
「自分のことしか考えないからこそ、乙女です。」--乙女に友達なんかいらない、自分勝手は乙女の基本……。装いだけでなく、内面にも正しい乙女は存在する。〈乙女のカリスマ〉による、正しい乙女になるための指南書。
単行本版『それいぬ――正しい乙女になるために』に、5篇の文庫版増補と「文庫版あとがき」、書き下ろしの「序文」「愛蔵版の為のあとがき」が追加されています。
また、文庫版で入れ替えられていた順番が単行本と同じに戻り、最初に収録されているのが「春の日には、菜の花畑」。
単行本のファンにとっても、文庫本ファンにとっても嬉しい愛蔵版になっているようです!
読んでみた感想
可愛いの権化。
砂糖菓子みたいな世界観。
そんな言葉が当てはまるほど、言葉ひとつひとつが乙女のためにあるようなエッセイでした。
乙女とは、年齢でも性別でもなく、内面である--。
実際に男性でありながら「乙女のカリスマ」として活躍されている嶽本野ばらさんが綴る言葉には説得力がありました。
そして、全てがアナーキーで悪趣味とも言えるくらいゴテゴテなのに、とにかく人を魅了して止まない。
「反道徳」をうたって平気で自分勝手を肯定するし、世の中の通常の倫理観なんて歯牙にもかけない。むしろそこから外れることこそ乙女だと言わんばかり。
言葉選びから、主張まですべてが一体となって嶽本野ばらさんの世界観が作られているから、「カリスマ」と崇められてるくらい熱烈に愛されてきたんだな……
ロリータファッションが好きな人って私含めてあんまり社会に馴染んでこなかったと思うのですが(ド偏見)、「それこそ乙女だ」と肯定してくれるこの本はまさにバイブル。
文庫本や単行本のときはボロボロになるまで持ち歩いていた方が多いようですが、私の持っているのは函入りの愛蔵版なので、本棚に入れて時折読み返したいと思います。
いつも心に『それいぬ』を、ですね♪
刺さった言葉
とにかく言葉選びが素敵な『それいぬ 正しい乙女になるために』。
いくつか私がめっちゃ好き!となった言葉をご紹介します。
自分のことしか考えないからこそ、乙女です。
人助けをするのも、恋をするのも、全て自分の世界だけでも完結させてしまう乙女。
自分にしか興味が持てないから、自分の世界観に合わないものは全て排除しちゃう。
この教師が眉をひそめそうな基本命題がたまりません♡
そして、乙女の自分勝手さは、ときに現実さえもねじ曲げます。
社会なんてスプーンより簡単に捻れちゃうものです。「いい張る」「思い込む」「反省しない」は生活の三原則。祈れば奇跡はおきなん、です。
そんな乙女の「根性」とは、およそ達成できない目標を力技で達成させるパワー。
その根性を持って、妥協せず、出会えたたったひとつの理想をなんとしてでも手中に入れる。
出逢ったにも拘わらずもし逃してしまったら?そんな人生は虚無にも劣る。潔く死ぬべきです。
このストイックさと究極のわがままが両立している筋の通った考え方が、きっと多くの人を惹き付けているんですね✨
わたしもすっかり虜です……。
身も心も正しい乙女に
函入りの豪華な『それいぬ 正しい乙女になるために』を夜な夜な読んで、心はすっかり乙女です。
いつも心に嶽本野ばらさんを。
ナルシストと謗られようとも、乙女でいるための努力は止めません!
1度難しさに心が折れかけた澁澤龍彦にも、乙女を感じられるようになれば1人前でしょうか。
次回もどうぞ、よろしくお願いいたします。

コメント