全く本を読んだことがない新卒が読書を始めてみるというこのブログ。
76回目は小野不由美さんの『十二国記 白銀の墟 玄の月(四)』について書いていきます!
長かった十二国記シリーズも、ついに今回でラストです😢
いよいよ戦いに決着がつくのか……!
読んで感想を書いていきます。
※内容に触れていますので、未読の方はご注意ください。
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小野不由美著『十二国記 白銀の墟 玄の月(四)』を読んでみた
全世界累計1300万部を突破している大人気ファンタジーシリーズ、「十二国記」。
シリーズ第12巻である本書『白銀の墟 玄の月(四)』は、現在刊行されている十二国記シリーズの中では最新刊です。
全四巻構成で戴国の物語が描かれていた『白銀の墟 玄の月』も、ついに完結。
阿選が王位にあり続けるのか、驍宗らが玉座を奪還するのか。
ラストスパートがかかり、一気に結末まで走り抜ける最終巻でした。
あらすじ
↓今回もあらすじをまとめました!↓
函養山の地底で、驍宗は眠っている騶虞を発見し、地上へ登るため捕まえようと画策する。一方、函養山を徹底的に捜索することに決めた李斎たち生き残りは、王宮から驍宗連行のため遣わされた友尚率いる軍と対峙する。優先すべきは義理のある土匪たちの救援か、安全地帯へ逃れ驍宗奪還の成功率をあげることか--。そして、王宮にいる泰麒は順調に味方を増やしていたものの、阿選の奸計により再び孤立しようとしていた……。
最終巻のはずなのに、およそ5分の4くらいまでずっとピンチ。
まさかこのまま救いは無いのか……?とも思わされる絶望でした。
1回驍宗と李斎が再開するという希望を見たからこそ、そこからのどん底は辛い。
たくさん死ぬし、たくさん傷付くけれども、それでもラストをむかえれば読んでよかったと思えるので、諦めない心が大切ですね。
【ネタバレ注意】読んでみた感想
とにかく凄い物語だった……。
色々語りたいことはありますが、とにかくその感想だけは強く伝えたい!
全15冊という長い長いシリーズでしたが、それだけの時間をかける価値が確実にあります。
『白銀の墟 玄の月』だけをとってみても、色々なテーマがあったし、色々な問いもあったし、色々な感動がありました(語彙力)。
1~4巻までのうち99/100は辛いのですが、というか4巻のラスト数十ページを除いて基本的にずっと辛いのですが、その辛さや苦しみも一辺倒ではないので諦めきれずに読み続けられました。
苦しさばかりで先が見えず、辛い中でも、それでも未来のために成すべきことをやり遂げる李斎たち生き残りの兵士。
食べるものも満足にない中で誰からも助けを得られずとも、家族のため・仲間のためにできることを見つけて生きていく土匪たち。
そして、大義を見失わずに自分にできることを探し、6年間という長い絶望の時期を精一杯生きた民たち。
みんなのことを好きになるし、その想いに涙腺が熱くなります。
かといって、全ての原因を作った阿選が完全な悪者かと問われると、そうじゃないのが十二国記の凄いところです。
なにげいちばん共感できるキャラクターが阿選だったりして……
驍宗サイドはみんな高潔すぎてあんまり共感できない笑笑
本当に嫌な奴・どうしようもない悪も登場するのですが、あえてラスボスがそんな人物ではないのが『白銀の墟 玄の月』を壮大な物語にしているように感じます。
絶望、嫉妬、恐怖、そして最後には驍宗に対する憎悪しか無くなった阿選が、最期どのように斃れたのか。
「上、鴻基において阿選を討つ。」
としか書かれていない驍宗VS阿選の最終対決は、色々と想像が膨らみますね……。
未来を決めるのは自分の行いである
十二国記シリーズを通して1番読者に訴えかけられているのは、「自分の行いが自分の行く末を決める」ということなんじゃないでしょうか。
『白銀の墟 玄の月』の最終巻である本作でも、李斎は結末についてそう思案します。
--過去が現在を作る。
ならば、いまが未来を作るのだ--たとえ繋がりは見えなくても。
過去に描かれた小さな出来事が、物語のラストで一気に繋がっていきます。
これを単純に「伏線回収が凄い〜!!」と思って読んでいたのですが、李斎の言葉で一気に「伏線回収」の意味に気が付きました。
李斎が『黄昏の岸 暁の天』で天の過つことを知り、陽子に「人は自らを救うしかない」と言われたこととも繋がっていますよね。
浩瀚も言っていましたが、人は自ら行ったようにしか扱われないし、待遇を決めるのはその人自身の行いでしかない。
誰かから酷い扱いを受ける度に疑いたくなる言葉ですが、だからといって酷い振る舞いをしていたら誰かに救ってもらえるはずないんですよね、、、
『月の影 影の海』で陽子が言った、私の大好きな言葉
追い詰められて誰も親切にしてくれないから、だから人を拒絶していいのか。善意を示してくれた相手を見捨てることの理由になるのか。絶対の善意でなければ、信じることができないのか。人からこれ以上ないほど優しくされるのでなければ、人に優しくすることができないのか。
これが、最新刊まで読んで改めて心に響きます。
新作が待ちきれない……!
今回で一応の結末は迎えた『十二国記』ですが、戴国の物語にひと段落がついただけで、まだまだシリーズは終わりません!!
9月には新刊発売も決定しているようで、今から待ちきれない……
それまではなんとしても読書を続けていかねばと、決意をあらたにしています笑
次回もどうぞ、よろしくお願いいたします。


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