【71冊目】『十二国記 華胥の幽夢』|まったく読書したことない新社会人の読書日記

読書記録

全く本を読んだことがない新卒が読書を始めてみるというこのブログ。

70回目は小野不由美さんの『十二国記 華胥の幽夢について書いていきます!

久しぶりに十二国記シリーズに戻ってきました♪

第7巻、短編集とのことでどの国が取り上げられるのか楽しみです!

読んで感想を書いていきます!

※内容に触れていますので、未読の方はご注意ください。
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小野不由美著『十二国記 華胥の幽夢』を読んでみた

全世界累計1300万部を突破している大人気ファンタジーシリーズ、「十二国記」。

本作『華胥の幽夢』はシリーズ第7巻です!

『丕緒の鳥』と同じく、色々な国を舞台にした短編集。

戴(漣)、芳、慶(雁)、才、柳(奏)の国の5つの物語が収録されています。

お馴染みのあのキャラクターたちの前日譚・後日譚もあり、シリーズファン的に嬉しい巻です!

個人的に推しの恭国王・珠晶もチラッと出てきたのが嬉しかった〜✨

あらすじ

↓今回もあらすじをまとめました!↓

才州国にあらたな王が登極して以来、わずか20年という短い月日で国は傾こうとしていた。傑物と言われ、周囲の期待を一身に背負った王であり、目立った失点が無いにもかかわらず、王は天命から見放されたのだ。官僚である朱夏は、失道の病におかされながら「理想の国を見せてくれる」という才の宝重・華胥華朶を抱きしめ続ける采麟を前に、采王・砥尚は何を間違えたのだろうかと思案に暮れる……。

「華胥」のあらすじです!

舞台は才国。
『風の万里 黎明の空』で少し登場した国ですね。

暴虐の限りを尽くした王を倒し、民たちの期待を一身に背負った傑物たる王が、なぜ天に見放されたのか。

殺人事件の犯人当てなどミステリー小説の要素もありつつ、ラストで非常に重い問いを投げかけてくる物語でした。

相変わらず、読むと人生観を変えられるほどの重さです。

【ネタバレ注意】読んでみた感想

今回は短編集なので、それぞれ感想を書いていきます!

冬栄

泰麒が驍宗を王に選び、泰に新しい王朝がたったすぐ後のお話です!

時系列的には、『風の海 迷宮の岸』のすぐ後くらい。

子どもすぎて政務を満足にこなせないと悩む泰麒が、漣国へ訪問し、ちょっとだけ成長するストーリー。

漣国の王様は初登場です。
この調子で十二国全ての王と麒麟を見たい〜!!!

それはさておき、漣国の王さまも国を長続きさせそうな人物です。

木は勝手に伸びます。そんなふうに国も勝手に伸びるんじゃないかな。1番いいやり方は木が知っています。俺はそれを助けるだけなんです。葉が萎れていたら、水が欲しいっていう合図なんですよ。だから俺は水をやる。国も多分、そんなふうなんだと思うんです。そういうやり方で育ててほしいと思ったから、天帝は農夫の俺を選んだんじゃないかな、って

この漣王の言葉、下手に「俺が国を引っ張るぞ!」って王様より国を安定させそうですよね。

色々な人に可愛がってもらっている泰麒も可愛くて、心に栄養をくれる回でした。

乗月

悪王を倒し、月渓を中心に王亡き国を支えていこうとしている芳国へ、景国の使者が手紙を携えて訪ねてくるお話です。

時系列的には、『風の万里 黎明の空』のすぐ後くらい。

元芳国の公主(王様の娘)であり慶国の官吏となった祥瓊が、父を謀殺し自身を追放した月渓へ向け、手紙を書き、それを青将軍が届けるという『風の万里 黎明の空』ファンにはたまらないストーリー

祥瓊がちゃんと変われたんだよ、自分の責任から目を背けなくなったんだよ、ってことが月渓に伝わって本当に良かったです……涙涙

『風の万里 黎明の空』では、追放された祥瓊の側からしか見られなかった物語が、追放し王を殺した側の月渓視点から見られて、「あのときああだったんだ」とより解釈が深まりました。

尊敬していたからこそ、より憎くなる。月渓の元芳王に対する想いにウルッとさせられました。

そしてやっぱりなにより、珠晶が良すぎます。

書簡

慶の王さまとなった陽子と、雁の学生となった楽俊が文通するお話です。

時系列的には、『風の万里 黎明の空』の少し前
即位式のちょっと前です。

お互い慣れない環境で苦労していることはわかっているけれど、あえてそれを語らず、そしてあえて聞かず、それでもお互いを支えに頑張っている2人の信頼関係よ……!!

エモい

空元気を出してることがきっとバレてますよ、とお付の女官に言われた陽子の

そんなの、分かってるよ。お互いにそうなんだ。--だから、それでいいんだよ

という言葉に全てが詰まっている!

もっと2人のお話が読みたくなりますね〜。

卒業後、楽俊はどの国の官僚になるのでしょうか……。
慶だといいな……。

華胥

今回の短編集で、最も重い物語でした、、、。

優秀だったのに官僚にならず、野に下って革命軍を統率し、天に認められて王となった砥尚。

しかし、国はわずか20年で傾こうとしている。
王に目立った欠点は無いのに、なぜなのか……。

辿りついた結論があまりにも重すぎて……。

責難は成事にあらず」。

責めることは何かを成すことではない。

悪王の欠点を指摘できたところで、いい政治ができる訳ではない。

正すということは、正しい方向を指し示すことが出来てはじめて成立するものである。

理想を語ることは、理想を実現出来るということではない……

傾いた才国の官吏に突きつけられた「結論」は、読者である私たちにも突き刺さります。

結構日頃から文句を言ってしまいがちな私には、王母の

自分ができもしないことを、他人ができないからと言って責めるの?

という言葉はあまりにも重い。

そして、最後の最後、

朱夏は夫を信じている。

の言葉が怖すぎました。

そして、この物語の時系列がどこなのか。気が付いたとき、全てが線になります。

帰山

利広と尚隆が傾きかけている柳国でばったり出会うお話です。

600年続いている奏国の王子と、500年続いている雁国の王。

わずか120年で傾き始めた国を前に、大国を統べているふたりは何を思うのか……。

この2人の組み合わせ、凄く良いですね!

ちゃらんぽらんに見えて実はしっかり色々考えているコンビ

凄く短いお話ですが、どんな国も絶対に滅びるんだということが示唆されていて、終始不穏です。

大国である奏と雁がどのように滅びるのか。
この短編集で予言された通りに滅びるのか。

終わりが見たくない気持ちと、その物語を読んでみたいという気持ちの間で揺り動かされました……。

『丕緒の鳥』でも示唆されていた柳国王朝の終焉。

その謎は、未だ説き明かされていません。

いったいなぜ柳国は終わろうとしているのか。

続編が楽しみです!

十二国記シリーズはやっぱり世界観が良い!

最近はミステリー小説ばかり読んでいたので、十二国記シリーズを読むのは久々感があります。

久しぶりに読むとやっぱり面白くて、これから一気に読むぞー!という意気込み

これでシリーズ7巻目。早速8巻目に取り掛かろうと思います!

次回もどうぞ、よろしくお願いいたします。

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