全く本を読んだことがない新卒が読書を始めてみるというこのブログ。
57回目は小野不由美さんの『十二国記 図南の翼』について書いていきます!
十二国記シリーズ第6巻!
4巻で登場した恭王登極までの物語です。
読んで感想を書いていきます!
※内容に触れていますので、未読の方はご注意ください。
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小野不由美著『図南の翼』を読んでみた
全世界累計1300万部を突破している大人気ファンタジーシリーズ、「十二国記」。
本作『図南の翼』はシリーズ第6巻です!
第4巻である『風の万里 黎明の空』上巻で登場した恭王・珠晶がどのようにして王になったのかが語られます!
王女という立場から転がり落ち、自分が失ったものを持っている人々を恨み続ける祥瓊に正論を突きつけた恭王。
見た目年齢がたったの12歳であるだけに、十二国の中でもキャラクター性が際立って見えます。
そりゃあ良い国になるよぉ〜!!!となるストーリーでした。
あらすじ
↓今回もあらすじをまとめました!↓
王が崩御してから27年、恭国には新王が立たず、国は日に日に荒廃していった。首都・連檣にある富豪の家の末娘である珠晶は、昇山し王となるため家を抜け出す。途中騎獣を盗まれながらも、なんとか令乾門に辿りついた珠晶は、道中で雇った用心棒の頑丘と、正体不明の青年・利広とともに、妖魔が蔓延る黄海の中へ踏み出す--。
十二国記では、王になるためにふたつのルートが存在します。
陽子のように、麒麟の側から迎えに来てもらうパターンと、泰王のように妖魔が蔓延る無法の地・黄海を乗り越え、麒麟のもとまで蓬山を登っていく「昇山」と呼ばれるパターン。
富豪の家に生まれたお嬢様である珠晶は、後者のルートで王を目指します。
珠晶のキャラクターが刺さりまくりで、シリーズ史上最も引き込まれた物語でした!
【ネタバレ注意】読んでみた感想
珠晶〜!!!!
とにかく珠晶が良かったです!!!
人生で1番好きなキャラクターかもしれない、、、
最初から利発で、12歳とは思えないほど筋が通った考え方をする珠晶。
周りを巻き込んでいく姿が、まさに王そのもので、旅の道中から何度も惚れ込んでしまいました!
私は1巻から読んでいるので珠晶が王になるのは知っていたのですが、知らずに読んでも最初から確信を持ててただろうな〜という程の器量。
お嬢様育ちなのに過酷な黄海の旅に文句のひとつも言わず、卑怯なことを許さずに真っ直ぐ背筋を伸ばしている姿は、ほんっとうにカッコイイ!!
途中ちょっと融通がきかないところも、旅でどんどん成長して更にカッコイイ珠晶になっていきます。
特に好きなのが、他の昇山者が従者たちを置き去りにして逃げていった場面で、珠晶だけがその人たちを見捨てずに危険な道を戻り、残った人たちを組織して危険な妖魔を狩ってしまうシーン。
もうこの時点で王であることが確定ですね(確信)。
鉦担は感謝を込めて少女を見上げた。昇山の者が何をしてくれるか、ではない。昇山の者が彼らの命と無事を案じてくれることが重大なのだ。
鉦担と一緒に珠晶の器の大きさに泣きながら読みました😢
早く珠晶が王の器として認められるシーンが見たくて、時間を忘れて読みふけってしまいました!
珠晶の叫びに涙
※ここから先、重大なネタバレを含みます。
更夜に「王になれると思うのか」と聞かれ、「私がなれるわけないじゃない!」と言い放つ珠晶に、涙が止まりませんでした。
王になれる器ではないけれど、それでも昇山はできるのだと示し、恵まれた人間としての義務を果たそうとした珠晶。
たった12歳で、ここまで筋の通った生き方ができるのか、、、
王が見つからない中、裕福な人から自分の身だけは守ろうと動く大人たち。
そんな不甲斐ない大人たちに、「子供だから分からないのだ」と諭された珠晶は、
あたしに言わせれば、身近な場所で人がどんどん死んでいるのに、他人事の顔をしてられる人のほうがよほど世間知らずよ。死ぬってことも、辛いってことも、ぜんぜん本当に分かってないんだわ。
と叫び、お嬢様であることを自覚しているからこそ、
苦労知らずのお嬢さんには、人を助ける権利はないのよ。可哀想に思って何かしてあげようとすると、いい気になってるって言われるの。そのくせ、贅沢をしているって責めるのよ。ひもじい思いなんてしたことないだろう、って言われたら、ないわよ、うちはお金持ちだから、って高笑いするしかないのよね。そうでなければ、許されないの
と言い放ちます。
だからこそ、昇山して義務を果たしたと胸を張るのだ、と。
恵まれていることに自覚的になれる人間がそもそも少ないのに、恵まれていることに対する義務を果たすため、たった12歳でありながら命を賭す珠晶は、なんてカッコイイんだろう、と思いました。
恵まれた暮らしをしてきた人間にこそ、響く言葉なのではないでしょうか。
私も、自分の境遇に対して義務を果たしていると胸を張れる人生を選びたいです。
サブキャラも良い!
今回、黄海の民である頑丘や、実は結構な身分だった利広など、サブキャラも魅力的な人たちばかりで、続きが読みたい〜となっています!
続きが気になって気になってしょうがないのは毎回ですが……笑
これで十二国記シリーズは8冊目なので、全15冊のうちようやく半分を読み終えたことになります。
まだまだ先は長いですが、その分長く十二国記の世界を楽しめると思うと、ワクワクが止まりません!
次回もどうぞ、よろしくお願いいたします!

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