【26冊目】『成瀬は都を駆け抜ける』|まったく読書したことない新社会人の読書日記

読書記録

全く本を読んだことがない新卒が読書を始めてみるというこのブログ。

26回目は宮島未奈さんの『成瀬は都を駆け抜けるについて書いていきます!

成瀬シリーズついに完結!!

本ブログ初のシリーズ読破です。

成瀬はどのように終わるのか…?

感想を書いていきます!

※内容に触れていますので、未読の方はご注意ください
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『成瀬は都を駆け抜ける』を読んでみた

2024年本屋大賞を受賞した『成瀬は天下を取りにいく』

その続編である『成瀬は信じた道をいく』に続き、刊行された最終巻『成瀬は都を駆け抜ける』。

なんと、シリーズ累計180万部!!
すごく人気のシリーズなんですね。

私もまだまだ読書をはじめて1ヶ月半ですが、1巻、2巻と読んできて最終巻を楽しみにしていました♪

ぜひ最終巻を一緒に楽しみましょう!

あらすじ

⇓今回もあらすじを書いていきます!⇓

今日は京都大学の入学式。華々しい日のはずなのに、わたし・坪井さくらの気分は全く弾まなかった。好きだった早田くんを追いかけて受験したはずなのに、蓋を開けてみたら彼は東京大学に入学していたからだ。落ち込んだ気分のまま慣れないパンプスに足をとられ、無様に転んでしまった私の前に、早田くんそっくりの話し方をする振袖の女の子が現れた。「成瀬あかり」と名乗った女の子は、変人が多いと噂の京都大学でも、ひときわ目の引く変人だった。しかし、成瀬のアドバイス通り料理に打ち込んで失恋を忘れようとするうちに、だんだん今の生活を受け入れられるようになってきて…。

今回は巻を通して全て他者視点で成瀬が語られます!

大学の入学式で成瀬と出会ったさくらちゃんや京大の”達磨研究会”、成瀬の母親…。

そして、再登場する島崎西浦くん!!

特に西浦くんと成瀬の恋の行方はシリーズファンとしては気になるところですよね👀

大学生になった成瀬がどんな人間関係を築いているのか、ということが分かる巻でした♪

【ネタバレ注意】読んでみた感想

短編集のため、1巻2巻と同様にそれぞれ感想を書いていきます!

やすらぎハムエッグ

あらすじでも書いた、京大の入学式で坪井さくらちゃんと成瀬が出会う回です!

ずっと好きだった男の子と同じ大学に行きたい一心で京大に入学したさくらちゃん視点の物語。

しかし、好きだった男の子(早田くん)は東大に志望校を変えており…。

志望校を変えたことを含めてショックを受けるさくらちゃんですが、どうか自分がすごくハイレベルな話をしていることに気が付いて欲しい

勉強しか取り柄がないと言ってるけど、世間的に見たらすごいことだよ!!
頑張れるってすごいよ!!

さくらちゃんの自己肯定感が低い理由を考えると、そばでめちゃくちゃ励ましてあげたくなります涙

さくらちゃんは最初、成瀬にあんまり良いイメージを抱いてないんですよね。

そのときの理由が、さくらちゃんの育ってきた環境に囚われている感じで辛い。

それでも頭ごなしに否定せず、成瀬と関わり続けているうちに少しずつ呪縛から自由になっていくさくらちゃん。

成瀬の人柄も影響しているとは思いますが、やはりさくらちゃんの強さが大きいと思います。

なぜタイトルが「やすらぎハムエッグ」なのかは、ぜひ読んでみて確認してください✨

実家が北白川

ほぼ森見登美彦回です笑笑

私は森見さんの作品を読んだことがないのですが、読んでいる人にとってはめちゃくちゃ楽しめる回なんだろうな、と感じました。

『夜は短し歩けよ乙女』…読みます!!!(固い意思)

森見登美彦作品に触発された”達磨研究会”に新しく入会した梅谷誠くん視点のお話。

成瀬はなんと、「黒髪の乙女」ポジションです!

森見登美彦作品に登場する「黒髪の乙女」に憧れる達磨研究会の会長のため、梅谷くんは研究会の活動に成瀬とさくらちゃんを招待します。

達磨研究会のメンバーが登場する回であり、成瀬の「京都を究める」という目標が具体化する回でもある章です。

森見登美彦作品を読んでから再読したいと思います!

ぼきののか

勉強系動画配信者として活動する「ぼきののか」と成瀬が出会う回です。

何もしない大学生活を変えたくて動画配信をはじめたというののかちゃん。

すごい…何もしなかった私の大学時代よ…。

せめて読書していれば会社の先輩に「本とか読む?」なんて言われずに済んだのに…涙

北野天満宮へお参りをする配信で成瀬と出会ったののかちゃんですが、視聴者の凸を受けたことで簿記2級に不合格だったことが暴露され、炎上する事態に。

しかし、ののかちゃんには成瀬がいる!!

そして、再登場するのは2巻で成瀬と出会った城山くん

(京大受験会で登場したYouTuberです!)

炎上を力に、ののかちゃんは成瀬や達磨同好会のメンバーとともに「簿記2級合格」という経歴を本当のことにするため、勉強に打ち込みます。

心無いコメントがあっても、絶対に応援してくれる人がいる。

ののかちゃんが配信者のことを想像できるようになったのがこの回の1番アツいポイントですね。

そういう子なので

お母さん!!!泣泣泣

すばらしい…。

2巻ではお父さんが活躍しましたが、3巻では成瀬のお母さんがメインとなる回が収録されています。

こんなお母さんがいたから、成瀬はまっすぐ育ってきたんだな、と…。
さくらちゃんが羨ましがるのもわかる、、、。

教師との三者面談で教師の言葉を鵜呑みにせず、「そういう子なので」と言い切れるお母さんはすごく素敵な人だと思います。

私も三者面談で嫌な思いをしたことがあるので、そのときに言って欲しかったなぁと思いました。

成瀬がどうして成瀬になったのか、その一端が見られるので、最終巻に収録されるに相応しい回でした!

成瀬から見たお母さんもすごく心強い存在なんですよね…。

周りあっての成瀬であることがすごく伝わってきました。

親愛なるあなたへ

西浦くん再登場回!!!

やはり関係性でダントツ気になるのは、成瀬と西浦くんの恋のゆくえではないでしょうか。

スマホを持っていない成瀬のため、せっせと手紙を書く西浦くん(かわいい)。

成瀬と会いやすいということも理由のひとつとして、京都の大学に入学していました!

それでもなかなか会えないことにヤキモキした西浦くんは、勢いで書いた感情丸出しの手紙を誤って投函してしまい…。

果たして西浦くんは成瀬に告白できるのか!

西浦くんを勝手に応援している読者としては、すごく楽しい回でした笑笑

琵琶湖の水は絶えずして

成瀬、遂に完結!!

最終回を語るのは、やはり最初を語った島崎しかいませんね

成瀬が入院したと聞き、東京から慌てて滋賀に駆けつける島崎。

盲腸だと聞いて安心するなか、成瀬から琵琶湖観光大使の重要な任務を代役してくれと頼まれ…!?

成瀬がいかに島崎を信頼しているのかということがわかります。

そして、最終回の終わり方は…

「終わり」という感じが少なかったのが逆に成瀬らしくて良かったです。

これからも成瀬は成瀬のままだし、その隣に島崎はいるんだろうな…とわかる終わり方でした。

ぜひ200歳を飛び越えて300歳、400歳と生きていって欲しいですね✨

キャラクターたちも全員再登場して、シリーズを追いかけてきて良かった!と思いました。

ありがとう成瀬!

たくさんの感動と笑いをくれた成瀬。

目標達成のためにとにかく行動する姿に、すごく勇気づけられました。

私も目標である100冊の達成のため、とにかく実行あるのみですよね✨

次回もどうぞよろしくお願いいたします。

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