【13冊目】『涙の箱』|まったく読書したことない新社会人の読書日記

Uncategorized

社会人になって、自分の語彙力の無さに絶望!

そんな新卒1年目が読書を始めてみるというこのブログ、13回目となる今回は、ハン・ガン著『涙の箱』です。

junaidaさんの装丁に一目惚れしてしまいました♡

読書初心者が読んだ率直な感想をお話していきます!

※内容に触れていますので、未読の方はご注意ください。
※Amazonアソシエイトプログラムに参加しています。

『涙の箱』を読んでみた

表紙がとにかく可愛い『涙の箱』。
質感も良くて、箔押しも綺麗です。

特別感があって、誰かにプレゼントしたくなる!

本作の作家は、2024年にノーベル文学賞を受賞した詩人兼作家のハン・ガンさん。

なんと、アジア人女性史上初となる受賞なんだとか。

1970年代生まれらしく、経験してきた様々な歴史的出来事を作品に落とし込んでいる点が評価されたそうです。

私は初読なのですが、日本ではもう何作も出ているそうです!

あらすじ

⇓今回もあらすじをまとめました!⇓

それほど昔ではない昔、ある村にひとりの女の子がいた。その女の子は、何を見ても何をしていても涙を流すため、「涙つぼ」と呼ばれていた。そんな女の子の元に、「涙を集めている」というおじさんが訪ねて来て……。

泣きすぎて村で除け者にされている女の子と、涙の売り買いを生業にしているおじさんが”純粋な涙”と呼ばれる、この世で最も美しい涙を探す物語です。

大人のための童話」という宣伝句どおり、中身は絵本のようで、所々にあるjunaidaさんの挿絵もかわいい!

「涙に色がある」という設定が、欅坂46の曲を思い出しました笑笑(ド世代)

本人ではなくその人の影が流す涙が登場したり、涙を蒸留すると宝石のような結晶になったりとファンタジー要素が多いですが、それが何を表現しているのか考えながら読むのも楽しいです。

【ネタバレ注意】読んだ感想

普通の小説以上に解釈がわかれる作品なので、あくまで私の解釈であるという前提に立って書かせていただきます!

まず、童話ということもあってこの物語の一番のポイントは”女の子の成長“なんだと思います。

女の子とおじさんが探す”純粋な涙”は、女の子がおじさんと出会う前に流していた、朝焼けや命のあたたかみを感じたことが原因の涙ではないんですね。

普通、純粋な涙と聞いたら無垢な子どもが自然の営みに触れて流す涙をイメージしがちじゃないですか?

実際、おじさんも「純粋な涙を流す女の子がいる」と聞いて村まで足を運んできたと話します。

でも、女の子は自分の流す涙には全て理由があるから、本当の純粋な涙ではないと知っていて、涙をこらえる。

そして、おじさんとその連れである青い鳥と一緒に「涙を買いたい」という人の元まで旅をします。

旅の途中や旅先で涙の様々なかたちを知った少女は最終的に”純粋な涙”を流すのですが、やっぱりそれは旅やそこで会った人との経験ありきの涙なんですよね。

純粋な涙とは、何も入っていない涙のことじゃないんだ。すべての熱さと冷たさ、最も眩しい明るさと、最も暗い影までもが込められたとき、そこに本当の光がただようんだ。

ハン・ガンさんの思う”純粋な涙”は、一般に想像しがちな純粋な涙ではなくて、涙をこらえることも、悲しいのに涙が出ないということも知ったうえで流す涙のことなんだなぁ、と解釈しました。

本当に辛いことも、本当に嬉しいことも経験しないと流せない涙こそ”純粋な涙”。そう考えると、とても素敵ですね︎^_^

涙の種類分け

もうひとつ、ハン・ガンさんの涙の解釈で驚いたのは、涙の分類の仕方です。

涙を集めているというおじさんが持っている涙には、それぞれそのときの感情ごとに色で分けられてます。

例えば、親子間で流す涙は緑、後悔したときは薄紫、怒ったときはオレンジなど……。

そんななか、すごいと思ったのが↓の分類。

濃い紫色の涙は恥ずかしかったり自分を憎んだりして流す涙……、

恥ずかしいのと自分を憎むのはハン・ガンさんにとって同じ種類に分類されるんだ!とびっくりしました。

そして、薄紫色の後悔とも似た種類の感情ということですよね。

確かに、恥ずかしいときって「なんでこんなことしちゃったんだろ」って自分を責めますもんね。そして後悔する。

今まで違う感情だと思ってたけど、実は近い感情なのかもしれないということに気付かされました。

童話っておもしろい!

今回自分なりの感想を書かせていただいのですが、ほかの方が読んだら全然違った感想になりそうだな〜と感じました!

抽象的でファンタジー要素が多いので、感じ方が人によって違いそう。

童話って、おもしろいですね♪

次回もぜひよろしくお願いいたします。

コメント

タイトルとURLをコピーしました