【32冊目】『巷説百物語』|まったく読書したことない新社会人の読書日記

読書記録

全く本を読んだことがない新卒が読書を始めてみるというこのブログ。

32回目は京極夏彦さんの『巷説百物語について書いていきます!

初!!京極夏彦先生!!

お名前だけは存じておりましたが、実際に作品を手に取るのははじめてです。

人によっては読みづらいとの事なので、初心者の私が読めるか不安ですが、挑戦していきます!

※内容に触れていますので、未読の方はご注意ください。
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京極夏彦著『巷説百物語』を読んでみた

本を全く読まない人間でも、名前くらいは知っているという程のレジェンド・京極夏彦先生

その京極夏彦先生が直木賞を受賞された『後巷説百物語』のシリーズ第1作目となる本作では、連作短編形式で妖怪にちなんだ事件が語られます。

「読みづらい」とは聞いていましたが、確かに最初開いたときはびっくり!!👀

古文!?というような文章で、ちょっと怖気づきました💦

しかし、ちゃんと読んでみると実はそんなに難しい言葉は使っていない……?というか、古風な言い回しにさえ慣れてしまえば大丈夫……?という感覚です!

1作目を読んでしまえば舞台設定もほぼ同じなので、問題なく2作目以降を読み進められました。

あらすじ

⇓今回もあらすじを書きました!⇓

修行僧・円海が山道を急いでいると、天候が悪くなり、大雨に足止めを食らう。そこに通りかかった修験者のすすめに応じて、あるかどうか分からない山小屋に辿り着くと、そこには10人程の男女が避難していた。はじめはお互い警戒していた面々だったが、徐々に場が和み、御行姿の男の発言をきっかけに、百物語がはじまる……。

山道で豪雨にあい、小屋に集った人々が百物語をするというストーリー。

しかし、百物語が進むうちに、次第に修行僧・円海の様子がおかしくなり……。

ついには、「ショリショリ」という小豆を洗うような音が聞こえはじめる。

果たして音の正体は、小豆洗いなのか?

各章の冒頭に付けられた妖怪紹介がおもしろくて、日本には昔からこんな面白い妖怪図鑑があったんだ!とおもしろかったです。

ストーリーもその『絵本百物語・桃山人夜話』の妖怪紹介にちなんでいて、「やっぱり京極夏彦と言えば妖怪だよなー!」となりました(初読ですが笑笑)。

【ネタバレ注意】読んでみた感想

今回は短編集なので、章ごとに感想を書いていきます!

章のタイトルはすべて、『絵本百物語・桃山人夜話』に登場する妖怪や怪談話

え、なにそれ!と思った方は、ぜひ章の冒頭に付いている紹介をご覧下さい✨

小豆洗い

種明かしされるまで、???という感じでした。

すごい!ミステリーとしてちゃんとおもしろい!

そして、この「小豆洗い」でしっかりと物語の前提を確認できるので、連作短編集として初心者が入りやすくなっているんですね。

正直単語とか役職名とかはちんぷんかんぷんでしたが、時代小説はおろか、大河ドラマすら見ない私でもちゃんと読み切ることができました!

小豆洗いは知っていたのですが、元々は小僧という設定だったんですね。

そして、役人がさじを投げる悪い人たちを懲らしめる義賊「小股潜り」、初登場!!

短い話でスッキリさせてくれるので、『必殺仕事人』シリーズがお好きな人とか好きそう!と思いました。

「御行奉為」という決めゼリフもかっこいいですよね!

白蔵主

うーん、やりきれない。

生まれつき人殺しの才能がある人間は、どうやって生きるのが正解なんでしょうね。

もちろん才能があるからといって人殺しに手を染めるのは良くないですが、人殺しの才能を目当てに悪い人たちから利用されてしまうのを防ぐのは人一倍難しいですよね……。

やっぱり又市やおぎんがそう導いたように、残りの人生を死者の弔いのために生きるのが1番良い道なのでしょうか。

愛する人が愛してくれて、仕事にも一生懸命打ち込んだのに、報われないのが人の世なのかもしれませんね😢

舞首

してやられた!となった作品でした。

またしても種明かしがあるまで何も分からなかったー!

しかし、悪い人たちを相打ちの方法で一気にやっつけてしまう必殺仕事人さんたち(ちがう)はかっこいいですね✨

又市やおぎん、百介たち「小股潜り」が出てくると、「今度は何を仕組んでるんだ!?」とワクワクでいっぱいになります!

いつの世も、義賊たちはやっぱり憧れですよね。

芝右衛門狸

これぞ詐欺師の仕事!

個人的好きなドラマNo.1が『コンフィデンスマン』なので、この話はすごく好きでした。

人を傷つけず、むしろ人に自分を好きにさせるのが本当のコンフィデンスマンですよね!

狸が化けた人であると周囲の人々を信じ込ませてしまう「小股潜り」のメンバーは、その代表格といえるのではないでしょうか。

そして何気に、民衆のために演劇を積極的に援助し、地位ある人の悪を見逃さないよう義賊である「小股潜り」でさえ利用する蜂須賀藩主か1番ツワモノなのでは……?

塩の長司

そうか!江戸時代は肉を食べなかったんだ!となりました(そこから笑笑)。

しっかりとヒントは提示されていたはずなのに、全然真相に気が付けませんでした。

『巷説百物語』はちゃんと証拠やキャラクターたちが聴取している言葉をそのまんま読めるので、謎解きゲームに参加しているようなおもしろさがあります♪

徳の高い人間として評判の人物でもあり、同時に非道な極悪人としても語られる長司。

果たして実際はどのような人物なのか……?

「小股潜り」の又市にかかれば真相は一瞬で解明されます!

柳女

あちら立てればこちらは立たず、だから両方立ちませんなンて野暮天な能書きは、酒屋の小僧だって言えることじゃないのさ。立たぬ双方立ててこその小股潜りだろ。

おぎんさん、カッコイイっス!

苦労して生きてきた昔馴染み・八重も助けたいけど、結婚する夫の悪行をバラして傷つけたくもない。

一見矛盾するそんな願いも、「小股潜り」にかかれば万事解決です。

それにしても、木が女性に化けるっていうのはありきたりな怪談なんですね。

確かに幼い頃、日本橋に生えている柳が怖かった思い出。

生まれてくる子供たちが次々と亡くなってしまうのは、本当に柳の祟りなのか!?

こちらも意外な結末でした。

帷子辻

気持ち悪い(犯人が)!

な、なぜそんなことを……。

いや、動機はわかったのですが……。

普通やるかそんなこと……。

結局目的を果たせてないし……。

過去一気持ち悪い動機の犯人でした笑笑

なぜ定期的に死後数ヶ月が経過した女性の遺体が道端に出現するのか。

怪談でしかない事件ですが、裏には犯人のどうしようもない動機があって……。

うーん、、、とならざるを得ない読後感でした。

みんな大好き人情噺

『巷説百物語』は人情噺(と言えるのかどうか分かりませんが)的な物語が多く、人間関係や世の無常がテーマとなっている物語が多かったです。

またミステリーとしてもおもしろく、悪い人に天罰が下る系のスカッとミステリーが好きな方におすすめ。

勧善懲悪!!というやつですね。

この続続編である『後巷説百物語』は直木賞受賞作とのことで、いつかそこまで辿り着きたいです!

次回もどうぞよろしくお願いいたします。

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