【56・7冊目】『十二国記 風の万里 黎明の空』|まったく読書したことない新社会人の読書日記

読書記録

全く本を読んだことがない新卒が読書を始めてみるというこのブログ。

55回目は小野不由美さんの十二国記 風の万里 黎明の空について書いていきます!

十二国記シリーズ第4巻!

遂に王となった陽子が再登場です✨

読んで感想を書いていきます!

※内容に触れていますので、未読の方はご注意ください。
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小野不由美著『十二国記 風の万里 黎明の空』を読んでみた

全世界累計1300万部を突破している大人気ファンタジーシリーズ、「十二国記」。

本作『風の万里 黎明の空』(上下巻)はシリーズ4巻です!

1巻で活躍した陽子が、王になったその後の物語。

もちろん、王になっただけで全てめでたしめでたしという訳にはいかず、前王の時代から権力を乱用していた官吏たちが陽子の前に立ちはだかります

派閥争いや自分の富を溜め込むことにしか興味の無い官吏たちの中で、陽子は民が安心して暮らせる国をつくっていけるのか……!?

まさに「黎明」というタイトルがふさわしいストーリーでした。

楽俊も再登場するので、1巻が大好きな人間(私)大歓喜です!!!

あらすじ

↓今回もあらすじをまとめました!

日本から飛ばされてきた海客である鈴は、飛仙である主に虐げられ、才王によって保護されるが王宮での暮らしは許されず、同じ海客である景王に会うため旅に出る。一方、前芳王の娘である祥瓊は、村人たちの怨みによって殺されかけ、恭王のもとからも装飾品を盗んで逃げ出し、玉座を簒奪しようと景国を目指した。その頃、景王となった陽子は官吏の顔色を伺ってばかりの自分に嫌気が刺し、市井に下りて世界を学ぼうと思い立つ--。

主人公は3人の少女。

景王となったものの、思うように国を動かせない陽子

100年程前に日本から十二国記の世界へ流され、同志を見つけられないまま主人からの虐待に耐える

そして、厳しすぎる立法によって国民の5分の1を処刑した芳王の公主(皇女)・祥瓊

鈴と祥瓊はそれぞれ、片方は景王と同郷を懐かしむため、もう片方は景王から玉座を簒奪するために景を目指します。

そして、3人の少女は同じ街に集まり、近づき、また離れ、誤解しあい、また集まる--。

3人それぞれの成長物語が楽しめました!

【ネタバレ注意】読んでみた感想

陽子・鈴・祥瓊、それぞれの成長が自分の人生にも置き換えられて、すごく刺さる作品でした。

特に、鈴の旅路は結構私にも刺さる言葉ばかりで、ちょっとだけ自己嫌悪しつつ……笑

言葉が通じない土地に流され、やっと言葉が通じる人と出会ったと思ったら、その人は自分を虐待する人で……

鈴視点で読むと「なんて辛い境遇なんだろう」と、ついつい共感して悲しくなってしまうシーンばかり。

しかし、読み進めていくと、才王には

苦痛を忘れる努力、幸せになろうとする努力、それだけが真に人を幸せにするのですよ

と言われ、旅の途中で出会った少年・清秀には

ねえちゃん、死ぬ気になるほど辛くなんかなかったんだよ。きもちよく不幸に浸ってる奴に、同情する奴なんかいないよ。だってみんな自分が生きるのに一生懸命なんだから。

と言われてしまいます。

確かに、100年の間言葉を学ぼうとせず、同じ境遇の景王が憐れんでくれるのを妄想するばかりの日々を過ごす鈴。

きっと大多数の人が鈴と同じことをしてしまうんでしょうが、それを指摘され、ちゃんと自覚できた鈴だからこそ、この後成長していくんだろうな、と思います。

そして、祥瓊。

王宮で贅沢な暮らしをしつつ、国を荒廃させる父親を諌めなかった皇女。

祥瓊に対して放った恭王と楽俊の言葉は、すごく突き刺さります。

野良仕事は辛い、掃除は辛い、嫌だ嫌だって駄々を捏ねて逃げ出す人間を許すことはね、そういう仕事をきちんと果たしているひとに対する侮辱なの。

なんの努力もなしに与えられたものは、実はそれ以上の値打ちぶんのことをあんたに要求してるもんだ。祥瓊はそれを分かっていなかった。だから、憎まれる。

私だったら、こんなことを言われたら臍を曲げてしまうかもしれません、、、

それでも、祥瓊も鈴と同様、自分の過ちに気が付く強さを持っていたからこそ、変われたんですよね。

いちばん怖いのは、我慢=努力だと思ってしまうこと

十二国記4巻である『風の万里 黎明の空』では、我慢=努力だと思ってしまうことの怖さがずっと描かれていました。

傷つけられるのは苦しいから。やがて痛みにももう無条件に怯えるようになってしまう。苦しみから逃れるために我慢する。そのうち我慢することで、何かをしている気分になる。……本当は何一つ変わってはいないのに。

特に顕著なのが、圧政をしき民を虐げる官吏に我慢することに慣れ、いざ反乱が起こっても他人事として済ませてしまう止水の街の人々。

我慢すれば、自分たちは大丈夫。だって我慢しているんだから。

こう思ってしまうことの怖さが、すごく伝わってきました。

鈴や祥瓊の境遇についても同様で、

鈴は主人からの虐待に耐えていつか景王が手を差し伸べてくれるのを待っていただけ。

祥瓊は心の底から現状の原因を知ろうともせず、自分を責める人々にただ形式的に頭を下げるだけ。

そこから抜け出せるか否かが肝心だし、陽子はそのことにいち早く気が付けるからこそ王なのだ、と思いました。

我慢と努力を見誤らないこと。

この小説を読んで得た、大切な教訓です。

陽子は絶対いい王になってくれる!!

迷いに迷った結果、陽子が出した最初の勅令。

それはぜひ物語を最後まで読んで確かめて欲しいのですが、確実にいい国になるだろうというものでした!

初勅を出したときの陽子の言葉を胸に刻んで、毎日を生きていきたいと思います。

次回もどうぞ、よろしくお願いいたします!

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