【25冊目】『法廷占拠 爆弾2』|まったく読書したことない新社会人の読書日記

読書記録

全く本を読んだことがない新卒が読書を始めてみるというこのブログ。

25回目は呉勝浩さんの『法廷占拠 爆弾2について書いていきます!

1巻の『爆弾』がおもしろすぎて、我慢できずに2巻を買ってしまいました笑

1巻の続きということで、スズキタゴサクはどうなっているのか……?

感想を書いていきます!

※内容に触れていますので、未読の方はご注意ください。
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『法廷占拠 爆弾2』を読んでみた

映画化した話題作『爆弾』から約1年後、爆弾犯・スズキタゴサクの公判を舞台にした本作。

みんな大好き(?)サラダちゃんをはじめ、1巻で活躍した面々も再登場で大活躍します!

ただし、今回メインとなるのはスズキタゴサクの裁判ではなく、スズキタゴサクの裁判を突如として占拠した闖入者たち。

もちろん、スズキタゴサクは最初から最後まで絶好調なので、タゴサクファン(いるのか…?)も大満足です笑笑

あらすじ

⇓今回もあらすじを書いていきます!⇓

たくさんの犠牲者を出した連続爆破事件から約1年、犯人であるスズキタゴサクは裁判にかけられていた。5回目の公判となる今日、倖田沙良は伊勢勇気と一緒に弁護側の証人として召喚され、傍聴席にいた。スズキタゴサクがいつもの調子で検事や弁護士を煙に巻く中、突如として被害者遺族の席に座っていた柴咲という青年が発砲し、104号法廷の占拠を宣言する。拳銃や警棒、そしてスズキタゴサクが使用したものと同じTATP爆弾を持ち込み、生配信の中100人以上の人質と共に法廷に立てこもった柴咲の要求は、「死刑囚の即時刑執行。高東率いる特殊犯係は、30万人の国民が見守る中、人質を救うべく柴崎との駆け引きを繰り広げる…。

104号法廷を武力によって占拠した柴咲と、その共犯者。

彼らの望みは、「ルールを規定通りに運用すること」。
つまり、刑執行の期限である半年を経過した死刑囚たちの即時死刑執行である。

しかし、高東率いる警視庁特殊犯係に属する類家は、別の目的があると睨んでおり…。

今回も1巻と同様、警視庁特殊犯係VS犯人の図式が楽しめます!
しかも、今回からはVSスズキタゴサクも参入し、三つ巴の闘いに。

果たして勝つのは誰なのか…。
そして、100人以上の人質の命運は…。

手に汗握るバトルで、ページをめくる手が止まりませんでした!

【ネタバレ注意】読んでみた感想

今回も頭が良い犯人VS類家の推理が楽しめるので、1巻で面白いと感じた人は絶対好きな内容でした!

というか、個人的には1巻より更にレベルアップしている!!と感じました。

スズキタゴサクは結構振り切っちゃってた反面、今回の犯人である柴咲は普通の人というか、倫理観が社会の枠の中にある人だったので、柴咲にも警察にも感情移入できてよりドキドキ…

柴咲の人質たちを掌握する手腕も凄かったです。

違反をしたら本人が傷つくのではなく、誰かが傷付けられる。
しかも、それが30万人に配信されてるとなると、なかなか反抗しようという気にもなれませんよね。

なんか、勉強になりました笑

そしてサラダちゃんの強さが今作でも眩しい…

警官だから傷付けられるなら自分がいいなんて、そうそう思えなくないですか?
警官だってただの人で、誰かを守るために殴られなきゃいけないなんて義務はないのに…涙

あと、前作で大嫌いになった伊勢の株が少し上がりました笑

今回もメインで推理をするのは類家なのですが、やっぱり好きになるのは事件を解決する類家ではなく、手足となって「ハズレを引く」警官たちなんですよね…。

自分の行動が事件解決に寄与するかは分からないけど、ひとりでも市民が傷付く可能性があるなら全力でできることをする警官たちの姿に感動!!

魅力的な警察官がたくさん出てきました…。

終わり方的に絶対3巻も出るはずなので、またスズキタゴサクと警察の闘いを見たい私は超絶期待して待機してます。

犯人の動機について

柴咲は、やっぱり社会の枠内にいた人間なんですよね。

スズキタゴサクは社会の枠から外れていないから柴崎は負けたんだと言っていましたが、だからこそまだ柴咲には未来があるんだと思います。

例えやり方を間違えていたとしても、柴咲と啓一の友情は本物だったんだろうな、と😢

柴咲に殺人罪が成立しなさそうなのも喜んでしまいそうだし、ふたりがまだ働けるうちに出所してきて欲しいです。

嘘だらけの柴咲の演説のなかで「一番最初に誰かに与える人になりたい」という言葉だけが本当のことだったんですよね…。

「親切を待ってるだけじゃダメだ。自分があげられる人にならなければ」と思える柴咲は、やっぱり自分の力だけでやり直せる人なんじゃないでしょうか。

自分の靴よりも友達の夢を優先した啓一も同様に。

出所した後のふたりが、頑張れば報われる世界に身をおけますように。

苦しい生活の中で社会の中で頑張ろうとするのはすごく大変なことだと思いますが、柴咲と啓一にはやり遂げて欲しいです。

スズキタコサクはどうなる…!?

本作の最後で行方をくらますスズキタゴサク。

次回の勝負こそ、類家に勝利してほしいですね!

まあ、「いつか類家の頭脳を超える犯罪に直面する」というフラグが立てられてるわけなので、かなり不穏ではありますが…。

3巻が出たらまっさきに読みたいです✨

文庫化したらぜひ文庫派の方も読んでみてくださいね♪

次回もどうぞよろしくお願いいたします。

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