全く本を読んだことがない新卒が読書を始めてみるというこのブログ。
36回目は又吉直樹さん・ヨシタケシンスケさんの『本でした』について書いていきます!
箔押しのハードカバーが素敵な装丁✨
中は絵本のようになっていて、童話のような雰囲気です。
すごく有名なおふたりのコラボということで、楽しみです!
※内容に触れていますので、未読の方はご注意ください。
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又吉直樹・ヨシタケシンスケ作『本でした』を読んでみた
『火花』で芥川賞を受賞した芸人兼作家の又吉直樹さん。
そして、『もうぬげない』など、人気絵本を多数手がける絵本作家・ヨシタケシンスケさん。
どちらもテレビ等でおみかけする機会があり、読んではいないものの知っている、という私のような方が多いのではないでしょうか。
そんなおふたりがコラボして作り上げたのが本書『本でした』。
「どんなものからでも本を復元します」という2人組の物語です。
大人向けの童話のようなおはなしで、サクサク読めるけどじっくり味わいたい!というような読み口でした。
あらすじ
↓今回もあらすじをまとめました!↓
ある貧しい村のはずれにある空き家に、2人の男が住みついた。そして、たてられた看板には「どんなものでも本にもどします」という文字。特殊な機械を用いて、どんな手がかりからも本を復元するというのだ。最初は警戒していた村人たちだったが、次第にポツポツと依頼が舞い込んでくる・・・。
又吉直樹さんとヨシタケシンスケさんにそっくりの2人組が、ある村はずれで本の復元屋さんを営む物語です。
実際の手がかりとそこから復元された本が書かれていて、赤のページは又吉さん、青のページはヨシタケシンスケさんが担当。
又吉さんのパートは短編小説、ヨシタケシンスケさんのパートは絵本と、おふたりの世界観がどちらも味わえます✨
聞いたことがあるようなタイトルが全然違う物語になっていたり、ちょっぴりダークな物語が入っていたり。
本編の終わり方も童話らしいもので、復元した本の内容とマッチしていたのがおもしろかったです!
【ネタバレ注意】読んでみた感想
読んでいるあいだ、ずっと楽しい本でした!
クスッと笑ったり、ウルッときてしまったり、ゾワッとなったり。
とにかく色々なショートストーリーが読めるのですが、最後まで飽きずに読めました。
(ヨシタケシンスケさんのかわいい絵柄でホラーを書かれると、おどろおどろしいのとはまた違ったこわさがあります・・・。)
最初にページを開いたときの印象は、まさに”絵本”。
「むかしむかし、」からはじまり、ヨシタケさんの絵と一緒に物語が進んでいきます。
復元された本のパート(ショートストーリー集)が始まってからも、2人が村の人たちに本を手渡す絵や、村の人が本を楽しむ絵がちょこちょこ挟まっているので、ほっこり。
そして、復元された本が本編の伏線になっているなど微妙な繋がりもあって、楽しめる仕掛けがあちこちにありました。
本編の最後、2人のもとに依頼が殺到してしまってなかなか復元が進まないのを心配した村人たちが2人の元を訪れると・・・
又吉直樹さんとヨシタケシンスケさんの想いが詰め込まれてるんだな、とわかる最後です。
デジャブからなにそれ?まで
本が復元されるために必要なのは、たったひとつの手がかり。
それも、タイトルでも著者名でも始まりでも雰囲気でもなんでもOK。
2人の元に集まった手がかりの中には、聞いたことある!というものから、いやなにそれ笑笑というものまで、様々。
しかし、聞いたことがあるものですら全く新しい作品にしてしまう2人の手にかかれば、奇妙な手がかりも一冊の本になってしまいます。
例えば、『人間失格』は寝る前のちょっと深い、ちょっとしょうもない思考のおはなしになっていたり。
『ノストラダムスの小予言』とか、もうタイトルだけで笑えますよね。
本のラストに「未復元」一覧が載っているのですが、それもいちいち想像力を掻き立てるものばかり。
書き出しが「この本は、本ではありません」の本とか、発売されてすぐ全国の中年男性からのクレームが相次ぎ、2週間で販売中止された本とか・・・。
お願い!又吉さんとヨシタケさん!復元して!
と言いたくなります笑笑
でも、自分でどんな本か色々妄想してみるのもやっぱり楽しいかもしれません。
人に話したくなる本
『本でした』は、すごく人と話したくなる本でした。
こんな本だった!だけでなく、「未復元」にある手がかりから、「どんな本だと思う?」と話してみるのもおもしろそう。
「大人向けの童話」っぽいと書きましたが、親子で読んでもおもしろそうです!
実は『本でした』は又吉直樹さんとヨシタケシンスケさんのコラボ第2弾とのことで、第1弾は『その本は』なんだそう。
1作目も手に入れたいです!
次回もどうぞよろしくお願いいたします!

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