「話が上手くなりたい!」「キラキラ営業ウーマンになりたい!」
そんな悩みを抱える新卒1年目が読書を始めてみるというこのブログ、19回目は原浩さんの『火喰鳥を、喰う』について書いていきます!
初ホラーです!
つい最近映画化したばかりとのことで、TLで読了ツイートを見ているうちに読みたくなってしまいました笑
眠れなくなりませんように…(祈り)
感想を書いていきます!
※内容に触れていますので、未読の方はご注意ください。
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『火喰鳥を、喰う』を読んでみた
第40回横溝正史ミステリ&ホラー大賞《大賞》を受賞した『火喰鳥を、喰う』。
なんとデビュー作なんですね!
映画化・コミカライズとすごく話題になっているので、ベテラン作家さんだと思っていました笑
賞の名前の通り、『火喰鳥を、喰う』はミステリーでもありホラーでもあるという印象。
怪奇現象や怪異の原因を究明していく過程を楽しめました!
怖いのは若干苦手なのですが、ホラーの原因がわかると安心するので、こういうホラーは大好きです笑
あらすじ
⇓今回もあらすじを書いていきます!⇓
信州に住む久喜家に突如舞い込んだふたつの事件。ひとつは、戦死した久喜貞市の墓が破壊されたというもの。そしてもうひとつの事件は、その貞市が従軍中につけていた日記が発見されたというもの。地元紙が届けてくれたパプアニューギニア貞市の日記を読むと、貞市の”生きたい”という執念が染み付いているように感じられた。そして、それに呼応するように久喜家の周囲で次々と奇妙な事件が起き始め…。
戦死した久喜貞市の日記を読んだことで、主人公・久喜雄司の義弟である亮が無意識に「ヒグイドリヲクウ、ビミナリ」と書き込んだり、地元紙のカメラマンが高熱で寝込んだり。
まるで貞市が”戦死しなかった”かのように世界が動き始め、そしてその出来事とは矛盾する人間の存在が排除されていきます。
自分の知っている現実が塗り替えられていき、知らない間に何かを忘れているってすごい恐怖ですよね…。
貞市の日記、特級呪物すぎる。
果たして侵食される現実を止めることができるのか、そして貞市の日記が送られてきたのは本当に偶然の出来事なのか。
原因究明のプロセスもおもしろい!
【ネタバレ注意】読んでみた感想
表紙にいる火喰鳥がメインのモンスター系ホラーかと思いきや、実はヒトコワ系・怨霊系でした。
主人公たちを害する原因も人間の思念(貞市の生きたいという執念)だったので、火喰鳥はあくまでもその執念が現実を侵食する力が具現化したもの、という印象?
というか、日記の中の火喰鳥って結局「人肉」の暗喩なのでしょうか。
直接的な表現はありませんが、ところどころで匂わされてます…。
しかし、物語の終盤で火喰鳥(モンスターの方)が結構な被害を出すので、やっぱりモンスター系の怖さはあります。
モンスター系ホラーお好きな方も大満足!な怖さです。
しかし、元凶というか、怪異を引き起こしたのはやっぱり生きた人間なんですよね。
貞市の生きたい気持ちは悪意によるものではなく、ただ強い執念が残ってしまったものですし。
結局生きた人間がいちばん怖いということでしょうか。
というか、現実を改変してまで好きな人と結婚しようとか重度のヤンデレすぎる…。
怖いというより、若干気持ち悪いです笑
ラストの救いの無さがいちばん怖い
貞市が戦死したはずの現実から、生きて帰還した現実へと侵食されていく。
そして、生きてるはずだった人間が死に、存在すらしなかった人間が発生していきます。
ラスト、ずっと主人公・雄司の目線で物語を追っていたので「現実が塗り替えられた」という思いを抱きましたが、よく考えてみるとどっちが本当だったかなんて証明はできないですよね。
それこそ、貞市が生きたことで存在しえた孫・チャコとその娘の目線に立つと、間違っているのは貞市が戦死した現実の方なんだと思います。
だからこそ、雄司が必死にもう片方の現実を消そうとしたように、チャコは雄司を憎む。
どっちが存在し得る現実の方が正しいなんて誰にも判定できないし、もし自分が同じようなことになった場合「自分が存在している現実の方が正しい」と証明出来る手段はない。
そのことが『火喰鳥を、喰う』を読んでいていちばん怖かったです…。
どちらの現実が買っても、絶対に存在の痕跡ごと消される人間がいる。
本当に救いの無いラストですよね。
ホラー小説っておもしろい!
今回はじめて手に取ってみたホラー小説。
意外とおもしろく読めて、夜もすんなり眠ることが出来ました笑笑
これを機に少しずつホラー小説も読んでいきたいです!
次回もどうぞよろしくお願いいたします!✨

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