全く本を読んだことがない新卒が読書を始めてみるというこのブログ。
54回目は小野不由美さんの『十二国記 東の海神 西の滄海』について書いていきます!
またまた十二国記シリーズです。
第3巻、1巻2巻で活躍した人物の過去編ということで、期待が膨らみます✨
読んで感想を書いていきます!
※内容に触れていますので、未読の方はご注意ください。
※Amazonアソシエイトプログラムに参加しています。
小野不由美著『十二国記 東の海神 西の滄海』を読んでみた
全世界累計1300万部を突破している大人気ファンタジーシリーズ、「十二国記」。
本作『東の海神 西の滄海』はシリーズ3巻です!
時系列的には1巻・2巻よりもさらに前。
1巻・2巻でサポートキャラとして活躍した延王・延麒が主人公の過去編です!
1巻では最早治世500年を超える超レジェンド大国だった延。
しかし、『東の海神 西の滄海』ではまだまだ王になって20年の小国です。
どうやって延王が陽子や泰麒を助けられるくらいに豊かな国を築けたのか、その一端を垣間見ることができました!
あらすじ
↓今回もあらすじをまとめました!↓
瀬戸内海にある小国の世継ぎであった小松正隆が登極してから20年。延は新王の元、少しずつ荒廃から立ち直りつつあった。しかしそんな折、州候代理を務める斡由によって泰麒が誘拐される。謀反を起こした斡由は、泰麒を人質にとって王の全実権を要求しはじめた。泰麒が殺されれば王も死ぬ。反乱への対処を求められた正隆はしかし、楽観的に構えるばかりに見え…。
舞台は1巻を遡ること約500年前。
日本は戦国時代真っ只中です。
日本に流され育った泰麒が王を見つけるまでの話と、正隆が王になって20年目の反乱を鎮圧する話の、2軸が展開されます。
1巻2巻と続けて読んできた方はもちろん、3巻目から入った方でも問題なく楽しめるのではないでしょうか!
【ネタバレ注意】読んでみた感想
1巻・2巻と読んできて、お助けポジションとして認識してきた延王・延麒。
そのふたりにも、陽子や泰麒と同じように苦難を乗り越えて大国を作ってきたんだなぁ……というのがわかり、感動しました。
そしてやっぱり、延王がかっこいい!
普通の王様だったら玉座に居て部下からの報告聞き、反乱が起きたら中心地で指揮を執るところ、
延王はお忍びで街に下りて民の中で生活することで情勢を掴み、反乱が起きたら自分が率先して相手の懐に入り込むという豪胆さ。
これは良い国を作りますわ……
そして、人を見る目も王には大切なんだな、とわかります。
延王は部下に「猪突」「無謀」など、変な渾名をつけ(延麒にいたっては「馬鹿」という渾名)、唐突な人事異動を発表しますが、振り返ってみるといつでもベストな配置を生み出しているんですよね。
……延王、スーパーマンでは???
対して、延王に反旗を翻し、自ら王を上回る権力を握ろうとした斡由。
州候(県知事のようなもの)である父親が「病気だから」とその権力を代替し、王が取り上げた自治権を取り返すという名目で兵をあげます。
一見正しい行い・圧倒的な人望を持つ傑物に見えるが……。
斡由がなぜ王でないのか、そしてなぜ正隆が王なのか、ということがわかる結末でした。
正隆がまだ日本にいたときの生い立ちであったり、自分が国の後継であることの自負を語る部分であったり、ウルっとくる箇所ばかりで外で読むとき大変でした笑
正隆の、
若、と呼ばれることの意味を分からないでいられるほど俺は莫迦ではない
というセリフに、王よ!!!となりました(´;ω;`)
王とはなにか
3巻では、これまでと比較してより「王とはなにか」というテーマが語られていたように感じました。
そして、びっくりだったのが延麒の「王なんていらない」という発言。
民の主は民自身だけでいいんじゃないのか。上に権を置けば、権は民を虐げる。 --そういうことなんだろうと思う。
王があって当然、という世界で、王を選定する麒麟がそう言うということ。
そして、それでも尚延麒は正隆を王として選んだということを考え、この先延が500年も続く大国となることも合わせてめちゃくちゃジーンときました……。
妖魔に育てられた青年・更夜には人間と妖魔が共生できる世界を約束し、自分の半身である延麒には、慈悲の生き物である延麒が苦しまなくて済むような世界を約束する延王。
最後のシーン、延麒に対して未来を約束した正隆と、「それまで目を瞑っている」と答えた延麒の信頼関係というか、唯一無二の半身感が本当にエモかったです。
次の巻は遂に陽子が再登場!
2巻、3巻と陽子が出てこず、様々な国の国づくり物語として進んでいくのかな?と思っていたら、4巻ではなんと王になった陽子が再登場するそうです!
1巻で何も言えない大人しい女の子から、自分の醜さを直視するほど強く育った陽子。
どんな国を見せてくれるのか、とても楽しみです!!!
次回もどうぞ、よろしくお願いいたします!

コメント