全く本を読んだことがない新卒が読書を始めてみるというこのブログ。
74回目は小野不由美さんの『十二国記 白銀の墟 玄の月(二)』について書いていきます!
十二国記シリーズのクライマックスである白銀4巻も、遂に半分まで終わりました。
戴救済のため、物語はどこまで進むのか……
読んで感想を書いていきます!
※内容に触れていますので、未読の方はご注意ください。
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小野不由美著『十二国記 白銀の墟 玄の月(二)』を読んでみた
全世界累計1300万部を突破している大人気ファンタジーシリーズ、「十二国記」。
シリーズ第10巻である本書『白銀の墟 玄の月(二)』では、1巻に引き続き戴国救済までの物語が描かれます。
1巻で別行動をとることになった泰麒と李斎。
王宮へ戻った泰麒は本格的な冬を迎える前に民に少しでも備蓄を与えようと動き、一方李斎は引き続き泰王・驍宗の捜索を続けます。
そして、今回ついに阿選が登場……!!
驍宗を討ち、泰麒を襲った簒奪者・阿選はなぜ政治を放棄しているのか。
少しずつ、キャラクターが揃い始めています。
あらすじ
↓今回もあらすじをまとめました!↓
李斎と別れ白圭宮へと向かった泰麒は、そこで身分を明かし、一旦受け入れられたものの、事態はそこから動く様子がない。雲海の下で幽閉され、阿選と会うことも出来ず、王宮の様子も伺いしれない中、刻一刻と冬が近づいてくる……。一方、驍宗が襲われた現場と思しき山へ向かう李斎たちは、戴国の厳しい現状を目の当たりにする--。
王宮へ向かった泰麒サイドと、驍宗捜索を続ける李斎サイドの2軸で物語は進んでいきます!
泰麒は本格的な冬が来る前に民に救済を施そうと阿選との面会を目指すものの、王宮の中は廃墟のようで一向に政治が動いている気配が無く……
李斎の驍宗捜索においても、一向に有力な手がかりがなく、希望はどんどん小さくなっていく。
果たして極寒期に間に合うのか。タイムリミットが迫ります。
【ネタバレ注意】読んでみた感想
なぜこの世界にはスマホが無いのか。
李斎と泰麒がお互いに意思疎通できていたらこんな辛い状況にならなかったのに……!!!ともどかしい限りの展開です。
泰麒が王宮内に潜り込むために使った、「新王阿選」という策。
おかげで王宮への帰還を許され、権力も取り戻した泰麒ですが、民に「阿選こそ新王であり、近々正式に即位する」という噂が流れます。
その噂は、何も知らされていない李斎たちに伝わり、混乱と李斎たちへの民の不信感を招いてしまい……
一方、李斎たちは驍宗がついこの間死んでしまったという証拠(?)を発見。
しかし、王宮にいる泰麒にはまだ白雉が落ちていないことを知っているので、驍宗が生きていることは自明であり……
絶望する李斎を前に、「だれかこのことを李斎に知らせてあげて!!!!」と悶えてました、、、
物語は既に半分経過していますが、いったいいつになったら希望が見えてくるのか。
早く希望を見せてくれ!!
「悪」は誰なのか
民に「悪」と認識され、驍宗をはじめとする国サイドも民を虐げる「悪」であり、排除されるべき存在とされていた土匪。
現代風に言うのであれば、反社会的勢力でしょうか。
2巻では、この土匪が活躍します。
民を苦しめ、驍宗失踪の原因を作った土匪に対し、李斎たちははじめ悪だという認識を持って接しますが、次第に土匪たちにも背景があるのだと突きつけられます。
そもそもは李斎たちが守るべき民だったはずなのに、先王の暴虐により暮らしてゆけなくなり、生きていくために土匪になった人々。
阿選に操られ驍宗排除のため協力したのも、仲間たちや家族を守るためで、なんとか生きていく道を見つけようとした結果で……
そんなことは分かってる。他人様に迷惑をかけるぐらいなら飢えて死ねって話なら聞く耳は持たねえ。こっちが飢えるか他人が飢えるかだ。オレは後者を選ぶ。不満があるなら、俺を殴り倒して有り金を奪っていけばいいんだ
何が悪いのか、と問われたらそこまで追いつめた先王や社会が悪いとなるのかもしれませんが、
何が悪いのかわかったところで現状が変わるわけでもなければ、みんなが品行方正に暮らしていけるだけの食料が手に入るわけでもないし、
先王をはじめとする原因は責任をとらないまま既に死んでいるし……
現代社会でもあちこち見える構図で、ただ誰かを苦しめる悪だからと表面的に判断して排除するだけでは、新たな苦しみを生むだけなんだな、と考えさせられました。
相変わらず十二国記は物語から問題を提起してくる……。
驍宗がただ正しい人間だった、と描くのではなく、その治世の問題も描いているのが更に物語を面白くしているんだなぁ、という印象です。
白銀4巻も残り半分!
全4巻ある『白銀の墟 玄の月』も、半分が終わりました。
残り2巻で本当に救われるんでしょうか……
不安になってきますが、読み進めていけばいくほど救われくれ!!という祈りが積もっております。
せめて3巻では蜘蛛の糸が見えますように。
次回もどうぞ、よろしくお願いいたします。

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