全く本を読んだことがない新卒が読書を始めてみるというこのブログ。
34回目はウンベルト・エーコ著『薔薇の名前[完全版]下』について書いていきます!
下巻はなんと、526ページ!
上巻を上回る分厚さ……
3人を連続して殺害した犯人は誰なのか?
そして、ウィリアムは事件の謎を解明できるのか?
ドキドキの後編です!!
※内容に触れていますので、未読の方はご注意ください。
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ウンベルト・エーコ著『薔薇の名前[完全版]』を読んでみた
中世北イタリアを舞台にしたミステリー小説『薔薇の名前[完全版]』。
今回[完全版]として日本語版が新たに刊行され、話題となりました。
といっても、訳がガラッと変わっている訳ではなく、旧版に増補・改定を加えられたのと、諸々の付録が付いています。
旧版との違いとしては、原作者のエーコによる「二〇一二年版への付記」や、エーコが描いたイラスト等を含む「作者の素描と構想メモ」、「『薔薇の名前』覚書」、役者である河島英明さんのご子息の「『薔薇の名前[完全版]』刊行にあたって」が追加されている点が大きいようです。
また、エーコ自身による改定箇所も本文に反映しいているのだとか。
『薔薇の名前』ファンにはとっても嬉しい豪華版なんですね✨
⇓上巻の感想はこちらで書いてます!
あらすじ
↓今回もあらすじをまとめました!↓
3人目の犠牲者となった文書館長補佐ベレンガーリオの遺体を調べたウィリアムは、その舌と指が黒ずんでいることに気が付き、薬草係の学僧セヴェリーノと死因について相談する。しかしその日、事件の真相を明らかにできていないにもかかわらず、会談のため小さき兄弟会士一行とアヴィニョン一行が僧院に到着してしまう。そして、谷間の村の娘と密会していたサルヴァトーレが一連の事件の犯人として、アヴィニョンから訪れた異端審問官ベルナール・ギーに捕えられてしまい……。
3人目の犠牲者が出て、ようやく一連の事件の死因が毒物だと特定できたウィリアム。
しかし、僧院を訪れた異端審問官によって明らかに冤罪の人物が犯人に仕立て上げられてしまった!!
どうする!!ウィリアム!!
サルヴァトーレの命運やいかに!!
……こんなテンション感ではないですが、下巻の概ねのあらすじです。
果たしてサルヴァトーレが悪魔憑きだと断定されて処刑される前に、ウィリアムとアドソは事件を解決できるのでしょうか?
上巻以上にスリリングです。
【ネタバレ注意】読んでみた感想
上巻同様、かなり難しい内容が多く、読み進めるのに苦労した部分がいくつかありました(特に、宗教的な部分に関して)。
ただ、上巻と比べると物語世界に入り込んでいたせいか、ウィリアムとアドソが事件の真相に迫っていく部分はスルスルと面白く読めました!
特に面白かったのは、ベルナール・ギーが厨房長サルヴァトーレを異端審問にかける部分。
サルヴァトーレがどんなことを言ってもすべて異端の証拠として捉えるベルナール・ギーの描写を読んでいると、異端審問からは絶対に逃れられないというのがわかって色んな意味でドキドキ……。
ウィリアムも指摘している通り、異端審問官ベルナール・ギーのような「正義への欲」に取り憑かれた人間は怖いんですね…。
特に中高時代、異端審問官のような「正義への欲」(もちろん宗教的ではないですが)が原因となったトラブルがいくつかあったことを思い出しました。
結末に関してもすごくドラマティックで、ちゃんと意外な真相が待っています!
ミステリーの筋を主に追っている私のような読者でも楽しめる終わり方でした。
わからない部分はほぼ読み飛ばしてしまいましたが、それでもなんとなく読んでよかった、と思います。
先に素描を見てから読むべし!
今回、普通に1ページ目から収録順に『薔薇の名前[完全版]』を読んでしまいましたが、下巻に収録されている「作者の素描と構想メモ」を先に見ておくんだった!と思いました。
「作者の~」には、エーコ自信が描いたキャラクターたちの似顔絵や、文書館の構造図などが収録されています。
これを把握してから読んだらもっと小説内の場面に入り込みやすかったかもしれません。
ずっと裏表紙に描かれた老人の絵をウィリアムだと思い込んでいたのですが、実はホルヘの絵だったんですね……。
ひどい思い違いをしていました笑笑
エーコの描く人物画がとにかく可愛いので、既に旧版を読まれた方もぜひ見てみてください✨
中世文化のイラスト付きで解説もついてて、これから読む方のための読書ガイドにもなると思います!
名作を読み切ったぞ!!
上巻を読み始めたのが、昨年12月30日。
その日から数えて、10日近くも『薔薇の名前[完全版]』に費やしたことになります。
お正月休みだったはずなのに、、、
しかし、知識人が絶賛する名作を読み切ったという実績は解除できました👍
あんまり理解できてませんが……(というか、ほとんど理解できていない)
次はもう少し読みやすいものを選びたいです笑笑
次回もどうぞよろしくお願いいたします!



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