【51冊目】『アナヅラさま』|まったく読書したことない新社会人の読書日記

読書記録

全く本を読んだことがない新卒が読書を始めてみるというこのブログ。

51回目は四島祐之介さんの『アナヅラ様について書いていきます!

都市伝説×ミステリーということで、好き×好きの組み合わせです♪

読んで感想を書いていきます。

※内容に触れていますので、未読の方はご注意ください。
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四島祐之介著『アナヅラさま』を読んでみた

『このミステリーがすごい!』大賞文庫グランプリを獲得した本書『アナヅラさま』。

著者である四島祐之介さんは、声優養成所やITエンジニアなど、様々な経歴の持ち主なんだそうです!

そんな四島祐之介さんのデビュー作でもある『アナヅラさま』は、「都市伝説×どんでん返し」のミステリー

人知を超えた存在が出てくるホラーでは、ミステリーの部分が曖昧な感じになってしまうのでは……と不安でしたが、全くそんなことはありませんでした!

ちゃんとホラーとしてはもちろん、ミステリーとしておもしろい小説です。

あらすじ

↓今回もあらすじをまとめました!↓

長野県で20年ほど前から語り継がれている都市伝説「アナヅラさま」。女性を誘拐し、顔に空いた穴に引きずり込んでしまう怪物の伝説である。ただの噂に過ぎなかったアナヅラさまが、実際に若い女性が立て続けに行方不明となることで俄に実在が囁かれ始める。そんな中、小鳥遊穂花が運営する探偵事務所・ハヤブサ探偵事務所に行方不明となった女性のひとり・小林未散の恋人である大垣が、依頼を持ち込んでくる。曰く、居なくなった恋人と、捜索中に自身も行方不明となった未散の父親を探して欲しい、とのことで……。

ハヤブサ探偵事務所のメンバーが中心となり、行方不明となった女性を探しながら都市伝説「アナヅラさま」の正体に迫るミステリーです!

180cmの長身とボクシングで培った体格を持つ探偵事務所所長・小鳥遊穂花と、そんな穂花のストーカーである綾野仁、そしてスーパーウーマン・早乙女理子というハヤブサ探偵事務所のメンバーは、みんなそれぞれキャラが立っているので読んでいてとても楽しい雰囲気。

視点がどんどん変わっていくタイプの小説なのですが、混乱することは無く多視点が繋がっていく過程が楽しめました!

【ネタバレ注意】読んでみた感想

大森望さんの解説にもあるように、B級感溢れるエンタメど真ん中ミステリーでした!

すごく精緻な論理があるわけでもなく、かといって深刻な雰囲気の怪異が出てくる訳でもないけれど、全体としてミステリーとホラーのバランスが取れていて、ちゃんとどちらのファンも楽しめるようになっています。

特に、読む以前は「これ、どんでん返しって最後アナヅラさまに全部ミステリーのところめちゃくちゃにされちゃうんじゃ……?」と思っていたので、全然そんなことはなく、ミステリーはミステリーとして最後まで突き通されていたのが良かった!

怪異は怪異として確かに存在しつつ、それでも殺人とか人間の業は人間の内だけで終始するのが、個人的に好きなポイントです。

ミステリーをあんまり読みなれていない私でも伏線に気が付けたというのもあり、読者を純粋に楽しませるとこに特化した作品でした。

あと、純粋にキャラクターたちが非常に個性豊かなので、キャラクター小説としても楽しめました!

180cmあるという穂香はもちろん、そんな穂香を支える刑事の父親との関係性だったり、まさかの公認ストーカーである仁のぶっ飛んだ立場だったり…。

思わず「私もハヤブサ探偵事務所に入りたい!」となりながら読んでました笑

どんでん返しの部分はそれほど意外性は無かったものの、その後の真犯人の告白とか、最後の最後のオチには驚きつつ、引き込まれました。

意外と重いテーマなのでトラウマが刺激されそうな人もいそうですが、これが救いなのか、それとも本当にダメになってしまったのか、解釈が分かれそうなキャラクターの選択がこの作品の核心なのかもしれません。

【読了後推奨】結末について

※ここからは読み終わった方向けに書いていくので、未読の方はご注意ください!

★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★

小鳥遊穂花の闇堕ちは、かなり意外な結末でしたね……。

義理の父親との愛情とか、探偵事務所のメンバーとの絆とか、そういうものがあってトラウマを乗り越えていく流れだったじゃん?となりました。

ていうか、ハヤブサ探偵事務所のメンバーがすごく個性的なメンバーばかりだったので、てっきりシリーズ化前提なんだとばかり

絶対に実父をアナヅラさまに食わせるだけじゃ終わらなくなりそう……。

未散のように、手近な復讐を終えたらクズたちの粛清に入りそうですよね。

まあ、それが救いという解釈もできそうですが。

アナヅラさまの魔力でそうなってしまったのか、環境が整えば元からそうなることが決まっていたのかは曖昧にボカされていましたが、個人的にはアナヅラさまの意思ではなく、穂花本人の意思だといいな、と思います。

せめて穂花が、誰にも支配されずに自分の意思で自由に生きていけますように……。

好き×好き=大好き!

まだまだ浅い読書経験ですが、もう既にミステリーとホラーが好物であることがバレています笑笑

今回、ミステリー×ホラーという好き×好きのクロスジャンルものを読んでみて、好きなジャンルの作品に他の好きな要素が入ってるの最高じゃん!?となりました。

今まで読んでいたホラーにも結構ミステリー要素がありましたし、相性が良いジャンルなんですね。

最近ミステリーばかりなので、ホラーも読みたくなってきました!

次回もどうぞよろしくお願いしますm(_ _)m

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