【31冊目】『天橋立物語』|まったく読書したことない新社会人の読書日記

読書記録

全く本を読んだことがない新卒が読書を始めてみるというこのブログ。

31回目は嶽本野ばらさんの『天橋立物語 3年菊組ロリィタ先生について書いていきます!

私自身もロリィタのため、表紙に描かれた「ロリィタ先生」の姿に一目惚れ。

しかも、人生初のサイン本です♡

感想を書いていきます!

※内容に触れていますので、未読の方はご注意ください。
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嶽本野ばら著『天橋立物語 3年菊組ロリィタ先生』を読んでみた

嶽本野ばらさんのデビュー25周年記念作品である本作。

嶽本野ばらさんはこの本のようにロリィタを題材として多くの小説・エッセーを書かれているそうで、「乙女のカリスマ」と呼ばれているんだとか。

読んでいる間女性だと思っていましたが、男性なんですね。

……「乙女のカリスマ」、奥が深い。

ご本人もしっかりロリィタをご着用されるようで、素敵な写真をInstagramに載せられています。

私も立派な(かは疑問が残りますが)ロリィタ好きなので、ロリィタファッションが題材の小説があるなんて!と嬉しい気持ちです。

あらすじ

⇓今回もあらすじを書きました!⇓

憧れの筒井先生が家庭の事情で教職を辞し、代わりに3年菊組の担任となったのは全身BABY,THE STARS SHINE BRIGHTに身を包んだロリィタ・大石タネだった。同じくロリィタである私・姫山奈穂恵は、同じロリィタとして大石タネに思いっきり依怙贔屓されながら高校3年生の1年間過ごし、病で外出ができない妹の瞑羅に伝え続ける。

ミッション系の高校に突如として赴任してきた国語教師・大石タネ。

教員の職務規定に服装制限は無いからと、全身がっつりロリィタで教壇に立ちます

そんな大石タネを前に、12人しかいない3年菊組の生徒は、「大石肯定派」「中立派」「大石否定派」の3つの派閥に分かれる。

そして、文化祭をきっかけにその対立が明確となり……。

同じロリィタであるという理由で休みの日に遊びに連れ出される程大石タネに贔屓されている生徒・奈穂恵の視点で、病弱の妹・瞑羅に宛ててその様子が描かれます。

ロリィタとしてだけでなく、『3年B組』のような、クラス+担任の青春物語としても楽しめました!

【ネタバレ注意】読んでみた感想

ロリィタ先生、カッコイイ!

人間としてはどうかと思うほどゲスいけど、最強のロリィタです✨

とにかく生き方に筋が通っていて、私もこんな担任に贔屓されたい!!となりました。

物語として結構めちゃくちゃな部分もあって(大石タネの家とか)、ところどころ奇想天外でしたが、そこもまた独特の世界観という感じです。

この本を読んでいると、「確かにロリィタは先生に向いているかもしれない」と思いました笑

特に、大石タネが奈穂恵を贔屓していると糾弾されたときの台詞。

こういう格好で外出するには誰か、背中を押してくれる人が必要だった。でも誰も押してはくれないじゃない?だからそれは自分で推すしかないのよ。自分で自分を崖から突き落として、ロリータさんはようやくロリータとしての一歩を歩み始める。

だからこそ、自分と同じく自分自身を崖から突き落とした奈穂恵にシンパシーを覚えるのだと。

確かに私もロリィタをはじめたときは、笑われてるんじゃないかとか、似合ってないよなとか、ビクビクしてました笑笑

そのときの私が救われたみたいで、すごく嬉しかった!

全員が全員そうかは分かりませんが、人生で1度は大きなハードルを飛び越えたことがあるロリィタは、同じようにプレッシャーとか世間の荒波を乗り越えようとしている同士に共感できるのが強みなのかな、と思いました。

ラスト、病気から回復した瞑羅と、大石タネ両方に嫉妬を抱える奈穂恵が女の子!って感じでめちゃくちゃ可愛かったです♡

嫉妬や怨みなど、一般的に醜いとされる感情が、『天橋立物語』ではすごく素敵なものとして描かれていました

3年菊組のひとりひとりが人間味溢れていて大好き!

この本のすごいところは、3年菊組の12人を全員違う人間として書いているところなのかな、と感じています。

なかなか12人全員をモブでないキャラクターとして書くのは難しいと思うのですが、全然違う性格の、更には魅力的な人間として書いていてすごい!となりました。

あとがきを読むと、物語上どうしても必要となる悪役を、ただの悪役として終わらせたくなかった野ばらさんの気持ちが分かります。

確かに、大石タネを貶めるために文化祭をめちゃくちゃにしてやろうと企んでいた呉進二や、丹葉芭侖も、ちゃんと過去や性格がある人物として描かれている。

特に、大石否定派に所属しながら、呉進二の度を外した言動にしっかりとNOを突きつけた伊藤亜梨沙や、その「金魚の糞」である斎藤さやかの2人が良かった✨

大石タネが教員免許剥奪に追い込まれたとき、クラスのみんなが一致団結したのも、昭和の熱血青春ドラマ!!(褒めてる)という感じで胸アツです。

ひとつしか人生を歩んでいないはずなのに、なんでこんなに色んな人間が書けるんでしょうか。

学生時代の私と重なる人物もいて、そういう人物を見つけやすい作品だと思います。

「またなし」=「かわいい」?

人によっては読みづらいポイントになるであろう、古今和歌集や万葉集の引用。

かくいう私もかなり苦戦しました笑笑

引用されている歌にも、意味が解説されているやつもあれば、解説されていないものもあり……

古文の知識をはるかかなたに置いてきた私にはちんぷんかんぷんです💦

ですが、大石タネの授業を聞いて、和歌っておもしろいな!と思えました。

「またなし」は、ロリィタがうさくみゃをかわいいと思う気持ちと同じ。

これは古文を勉強してみたくなりますね……

いつか日本の古典文学にも挑戦してみたいです(本当にいつの日にか笑)!

次回もどうぞよろしくお願いいたします!

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