【6冊目】『容疑者Xの献身』|まったく読書したことない新社会人の読書日記

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こんにちは、ゆあです!

本を読んだことのない社会人一年目が本を読み始めるというこのブログ、6回目となる今回は東野圭吾さんの直木賞受賞作『容疑者Xの献身』について書いていきます!

結末に触れていますので、未読の方はご注意ください。

『容疑者Xの献身』を読んでみた

たくさんの方におすすめしていただいた東野圭吾さん。読み始めるならこの1冊!らしいです。

「ガリレオシリーズ」という、物理学者・湯川学が活躍するシリーズの第3作目なのですが、シリーズ屈指のおもしろさなんだとか…。

実際、めちゃくちゃ面白かったです!他のシリーズ作品を読んだことがない私でも問題なく読めたので、ここから入るのはアタリかもしれません^^

人間ドラマがすごいミステリーだった

この小説、ミステリーとしてすごい評価が高いらしいんですね。実際、「本格ミステリ大賞」なるものを受賞している(どんな賞かは寡聞にして存じ上げないのですが、”本格”と名打っているところからして、凄い賞っぽい)。

ただ、ミステリーをあんまり読んだことがない身としては結末のトリックよりも犯人の動機というのか、行動原理がとても良かった。

この後ネタバレ有りの感想でも話しますが、犯人の動機を刑事が表現したひと言でもう号泣です😢

また最後の最後、登場人物たちが選んだ結末にも涙…。誰も報われないし、人も死んでるけど、とても綺麗な話でした。

あらすじ

⇓今回もあらすじをまとめてみました!⇓

元ホステス・花岡靖子は、以前働いていたバーのママが経営している弁当屋で働きながら、高校生になる娘とふたりで暮らしていた。しかし、元夫である富樫慎二が訪ねて来たことで平穏な日々は突如として終わりを迎える。いつまでもしつこく自分と娘につきまとい、金銭を要求してくる富樫に衝動的に殴りかかった娘を守るため、靖子は2人がかりで富樫を殺害してしまう。死体を前に呆然とする花岡母娘のもとに、隣人である数学教師・石神哲哉が訪ねてくる…。

靖子に好意を寄せているらしい天才数学者・石神が、殺人容疑から親子を守るために画策をしたらしい。果たしてどうやって…?というのを解き明かしていくミステリーです!

警察はしっかりと親子に容疑を掛けるのですが、2人のアリバイを崩せるだけの確たる材料が見つからない。一体、石神はどんな手を使ったのか!?悩む捜査陣を横目に、「ガリレオ」こと湯川学は真相に迫ります。

【ネタバレ注意】読んだ感想

読んだ感想をひと言で表すなら、「切ない」です。
誰も報われないのに、これ以外の結末が見つからない…。

全体として、愛についてすごく深く書かれた本でした。
それは恋愛だけでなく、親子の愛や、友愛など、「大切に思う」という意味での愛。

大学時代の授業でやったのですが、日本にキリスト教が輸入された当初、「愛」という言葉は「大切」と訳されていたらしいんですね!

誰かを大切に思うことこそ愛なのかな…と改めて思わされました。

↑愛されているのに、幸せになれない。切なすぎる…。

使われたトリックについては全く見抜けませんでした!
本当に最後の最後、湯川の口からはっきり語られるまで何も分からなかった…。

これ、20年前に出た当初「X論争」という「『容疑者Xの献身』は本格か否か」という論争が交わされたらしいです笑笑

たしかに、最初「これ通用するのかな?」と思ってしまいました。
今とは科学捜査の精度も違いそうですしわかりませんが、もし本当に死体が入れ替わってても気付かれないなら、結構怖いですよね…。

ずっと石神はどうやったのかな?と思ってたので、衝撃は凄かったです!

ラストについて

呼んだ後一瞬、湯川学がいなかったら石神の犯行が明るみになることはなかったし、母娘もこれからも平穏に生きていくことができたんじゃないかな、と思ったんです。

でも、実際には人が2人死んでいるし、そのうち1人はなんの罪もないただの通りすがりの人なんですよね。

石神の犯行動機がどれだけ純粋で綺麗でも、湯川学の言葉通り、「この世に無駄な歯車なんかないし、その使い道を決められるのは歯車自身だけ」であることは、忘れてはいけない。

せめて、花岡母娘だけは何も知らないまま幸せを掴めたら良かったのかな…とも考えたんですが、ふたりも既に1人殺してる訳ですし(事情があったとはいえ)、そのまま何も考えずに幸せになれるような人なら石神は好きになってないですよね…。

もし石神が自分のためになんの罪もない人を殺したと知らなくても、工藤さんのプロボーズは受け入れられないし、いつかは自首するんじゃないでしょうか。あくまで私の感想ですが(というか、そうだといいなという願望です…)。

⇓大号泣した部分

東野圭吾さんの他作品も読みたい!

今回読んだ『容疑者Xの献身』は、親の本棚から発掘したものです笑

昔好きだったそうで、他の作品もあるので地道に読んでいきます!

また、今回たくさんの方におすすめしていただいた映画版もアマプラで見られるそうなので、観てみようと思います✨

また次回もよろしくお願いいたします!

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