全く本を読んだことがない新卒が読書を始めてみるというこのブログ。
39回目は櫻田智也さんの『失われた貌』について書いていきます!
人間ドラマがすごいミステリーということで、とても楽しみです✨
読んで感想を書いていきます!
※内容に触れていますので、未読の方はご注意ください。
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櫻田智也『失われた貌』を読んでみた
『このミステリーがすごい!2026年版』国内編、「週刊文春ミステリーベスト10 2025」国内部門、「ミステリが読みたい!2026年版」国内編。
その全てで1位を獲得したベスト・ミステリー『失われた貌』。
著者の櫻田智也さんは、ミステリーの短編をいくつか書かれいて、本書が初の長編なんだそうです!
ストーリーは、刑事が顔を潰された変死体の謎を解き明かしていくというもの。
読みやすく、先が気になるのでどんどん読み進められます!
あらすじ
↓今回もあらすじをまとめました!↓
媛上市内で、顔が潰された変死体が発見された。通報を受けて駆けつけた媛上警察署捜査係長・日野雪彦は、個人の特定に繋がる情報を消された死体の身元を探るべく、捜査を開始する。そんな折、駒根署の管轄で別の殺人事件が発覚し、顔のない死体の身元が判明する。しかし、日野の同期である羽幌の元に、「見付かった死体はお父さんではないか」と訴える少年・小沼隼斗が訪ねてくる。改めて媛上市内で発見された変死体の記録を掘り起こした日野は、少年の訴えと今回の変死体に引っ掛かりを覚え…。
山に捨てられた顔と手のない変死体と、変死体の正体であった八木のアパートで見付かった第2の死体。
地方紙に投書された「少年に声掛けを行った不審者に対し、対応が甘いのではないか」という告発。
そして、10年前に蒸発し、失踪届が出された小沼隼斗くんの父親。
バラバラのように見えた事件が、証拠が見つかる度にどんどん繋がってきて…。
最後に全ての真相が明らかになったとき、そうだったのか!となります。
【ネタバレ注意】読んでみた感想
ミステリーとしての仕掛けも、人間ドラマの深みも味わえる小説でした!
父親を見つけ出そうとして媛上署に何回も通う隼斗くんが登場したときから、ずっと嫌な予感が積み重なっていく感じ……。
不穏さでどんどんページを捲ってしまいます。
帯に”本物の「伏線回収」と「どんでん返し」をお見せしましょう!”とある通り、どんどん伏線が回収されていく感じが爽快です。
「どんでん返し」の部分に関しては結構中盤でわかってしまうのですが、真相がわかった後もまだ伏線が回収されていくんですよね……。
雑談まで全てラストに繋がっていくのがはっきり見えるため、初心者にもミステリーの面白さを味わわせてくれました。
結末について
辛い……。
ひたすら辛いラストでした。
東野圭吾さんの『容疑者Xの献身』のラストを読んだときのような辛さです。
真相を暴いたとして、誰も幸せにならないし、なんなら時効を迎えているから法の裁きにすら委ねられない。
それでも真実を真実として暴く意味はなんだろう、と思わされました。
殺したのは誰もいなくなったことに気が付かないような人で、守りたかったのは誰よりも大切な人の未来。
それでも、真実を白日の下に晒すと決めた主人公の選択以外、選びようがないんだと思います。
悪いことをしたということは変わらないし、死んだ人がいる以上、法治国家の刑事としてそれが正義で。
その真実によって傷付く人がいるなら、真実が明らかになった後できるだけのことをするしかない。
そう決めた主人公の選択は、辛いし最善ではないけれど、普通の人が選び取れる次善だったんじゃないでしょうか。
ほんとうに辛いですけどね、、、😢
これがベスト・ミステリー!!
2025年、主要なミステリーの賞を網羅した本書『失われた貌』。
ランキング1位ということでかなり期待して呼んだのですが、期待を裏切らないおもしろさでした!
やっぱり人間ドラマがあるミステリーはいいですね……♪
これからもどんどんミステリーを読んでいきたいです!
次回もどうぞよろしくお願いいたします<(_ _)>


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