全く本を読んだことがない新卒が読書を始めてみるというこのブログ。
33回目はウンベルト・エーコ著『薔薇の名前[完全版]上』について書いていきます!
上巻だけで412ページと、圧巻の厚さ!
歴史に残る名著とのことで、どんな小説なのか楽しみです♪
※内容に触れていますので、未読の方はご注意ください。
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ウンベルト・エーコ著『薔薇の名前[完全版]』を読んでみた
中世北イタリアを舞台にしたミステリー小説『薔薇の名前[完全版]』。
“世界の読書人を驚嘆させた知の巨人エーコの問題小説“と帯にある通り、世界中で高く評価されている小説なんだとか。
正直初心者にとってはかなり難易度が高い読書でしたが、名著を読んでいる感はありました笑
箔押しのかっこいい表紙で分厚いハードカバーなので、本棚に置いてあるだけでも「知識人」感があってテンションが上がります!
あらすじ
↓今回もあらすじをまとめました!↓
この手記の書き手である修道士・アドソは、かつて師であるフランチェスコ会修道士・ウィリアムと旅をしていた。その途中で立ち寄った、迷宮のごとき巨大な文書館を持つベネディクト会修道院で、総院長のアッポーネから学僧が亡くなった事件を調べて欲しいと依頼される。ウィリアムとアドソは事件解明のため僧院を調査するが、やがて「ヨハネの黙示録」に即したとしか思えない第2、第3の殺人事件が起き……。
物語は老齢になった修道士アドソが過去を回想する形式で語られます。
舞台は中世北イタリアのベネディクト会僧院。
探偵役のウィリアムと助手であるアドソは、そこで起きた不可思議な事件を解決するため、調査に乗り出します。
しかし、事件現場となった迷宮のような巨大な文書館には立ち入りを禁止されていたり、亡くなった学僧の私物を調べようとすると他の学僧が邪魔をしたりと、様々な横槍が入り、捜査は難航する……。
ついに3人目の犠牲者を出してしまったところで上巻は幕を閉じます。
果たして犯人は誰なのか……。その思惑は……。
あらすじはしっかりミステリー小説です!
【ネタバレ注意】読んでみた感想
難しい!!!というのが、まず第1の感想です。
文体も古風ながら、要求される事前知識(特に世界史・宗教史に関して)が多すぎて、読むのにかなり苦労しました💦
日本史選択の私には分からない事ばかりで、終始???となっていました笑笑
途中途中で挟まる宗教問答(?)も事件の本筋と関係があるのかないのか……。
なにより、本に挟まっている人物紹介表が役に立たなすぎる!!笑
「修辞学専門の学僧」と言われても、まず修辞学ってなに???
そもそも、容疑者が容疑者たる理由が所属している派閥だったりして、そこら辺の事情に詳しくない人間にとっては、なぜこの人が疑われてるの?となりました。
かなり有名な名著なので、読んだことを後悔はしていませんが、もう少し勉強してからの方が楽しめたのかもしれません。
わからない語句を集めてみた
その文章が読みにくいのは、出てくる単語が分からないからだ!
ということで、特に意味がわからなかった単語を調べてみました。
これから読む方にもお役に立てましたら嬉しいです✨
フランチェスコ会:13世紀初頭に聖フランチェスコ(アッシジのフランチェスコ)によって創設された、カトリック教会の托鉢修道会の一つ。貧しさを通して神と人間の平等を生きようとした。
ベネディクト会:6世紀に聖ベネディクトゥス(ヌルシアのベネディクト)が定めた修道規則にもとづいて生きる、カトリック教会最古級の修道会(正確には修道会の連合体)。祈りと労働を通して、安定した共同体の中で神に仕える修道生活を送る。
修辞学:人に伝え、理解させ、納得させ、心を動かすための言葉の技術と理論を研究する学問。単なる「言い回しのテクニック」ではなく、思考・論理・感情・文体をどう構成すれば言葉は力を持つかを体系的に扱う。
厳格主義派(スピリトゥアーリ):中世フランチェスコ会内部で、創始者フランチェスコの「絶対的清貧」を文字通り守ろうとした一派。清貧を「精神」ではなく現実の生活規範として徹底した。14世紀に異端視され、弾圧・消滅されたが、彼らの思想は清貧批判・教会権力への懐疑として後世に影響を与えた。
ドミニコ会:13世紀初頭に聖ドミニコ(ドミニコ・デ・グスマン)によって創設された、説教と教育を使命とする托鉢修道会。正式には説教者兄弟会(Ordo Praedicatorum)と呼ばれる。真理を守るために、学問と言葉を武器にした修道会で、論理・神学に通じていたため、しばしば異端審問官を務めた。
皇帝ルートヴィヒ:皇帝ルートヴィヒ4世。教皇権に挑み、清貧思想を武器に宗教と政治を揺さぶった神聖ローマ皇帝。当時の教皇ヨハネス22世と対立していたため、教皇に弾圧されたフランチェスコ会厳格主義派(スピリトゥアーリ)を保護した。皇帝権は教皇から授けられるものか?それとも世俗権力として自立しているのか?という点を重視した。
教皇ヨハネス22世:14世紀前半に在位し、清貧思想と皇帝権をめぐって激しい論争を引き起こした教皇。強力な行政官僚型の教皇で、財政・法制度・権威を徹底管理していたため、霊的指導者というより、近代的な統治者に近い教皇であった。清貧と権威の対立点に立ち、教会の秩序を守ろうとして思想史を大きく動かした。
使徒団(アポストリ):13世紀イタリアを中心に現れた、急進的な清貧運動・宗教運動の一つで、正統な修道会ではなく、教会から異端視された集団。フランチェスコ会よりもさらに急進的な清貧思想を持つ。「使徒たちの時代の生活に戻れ」を中心思想とし、制度化された教会そのものへの否定を掲げる。初期キリスト教の貧しさを極端に再現しようとして、教会と社会から排除された。
小兄弟派(フラティチェツリ):14世紀に出現した、フランチェスコ会内部から分離した急進的清貧運動で、最終的には教会から異端と断定された人々。「キリストと使徒は完全に無所有だった。それを否定する教皇こそ異端である」というのが中心思想。教皇ヨハネス22世に迫害され、一部は皇帝ルートヴィヒ4世の勢力圏に逃亡・政治的反教皇運動と結びつく。『薔薇の名前』では、修道院に潜む「異端」の影であり、清貧論争が行き着く最終形の恐怖として意識されている。
小さき兄弟会(ミノリーティ):聖フランチェスコ(アッシジのフランチェスコ)が創設した、カトリック教会公認の正統なフランチェスコ会そのもの。スピリトゥアーリ・フラティチェツリ・使徒団と対比される「正統側」。創始者フランチェスコの理想を尊重しつつ、教会秩序を壊さない形に調整し、教皇権と妥協・協調したため正統となった。物語の主人公ウィリアムも所属している。
以上、全てChatGPTが教えてくれました笑笑
頑張って下巻も読み切ります!
上巻も圧巻のボリュームでしたが、下巻はさらに分厚く、なんと526ページ!
しかし、ミステリー小説のため結末を読まずにはいられない!ということで、頑張って下巻も読み切りたいと思います。
「知の巨人」と言われているほどの著者が、果たしてどんな解決編を見せてくれるのか……。
次回もどうぞよろしくお願いいたします!


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